第2話

俺はある日

突然

嵐が来るように死を迎えた


そして、あの世の境に番人らしき人物がいて、彼はこう言った。

「あなたの死は、無意味…。今世ではなにも達成できず、喜びや幸せを感じられなかった…。」

「……」

この言葉に俺は黙るしかなかった。

当たってもいたし、外れてもいた。

「あなたには二つの分かれ道がある。」

「えっ?」

「あなたは…、この先を歩き続け、『また人間になれるかどうかわからない未来』に辿りつくか…。それとも、『人間の未来』を約束された場所へ歩き出すか…。」

「わからない世界と…、約束された絶対の世界…?」

「はい。あなたはどちらを選びますか…?」

俺は、いつも物事をすぐに決められた。

誰に何を聞かれてもすぐに判断ができた。

でも…、今回は例外の様だ。

「…、少し考えさせてくれ。」

「あなたには時間がありません。選ぶ時間があるとしても、せいぜい5分…。なるべく早く判断なさらないと、転生すら許されない環境下に置かれる可能性があります。」


俺は、選んだ

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転生後の〔ルール〕を破ったら世界が滅亡しかけた 芦川奏茄 @sona8918

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