TCGから学ぶWeb小説

渡り鳥

デッキ構築その一

読みに来るような物好きのあなた、ありがとうございます。

いきなりですが、TCGに準える理由は特にありません。

ソシャゲでもいいし、他にもっとわかりやすい例えがあるかもしれませんが、ふと思い浮かんだのがTCGでした。


多くの方は遊戯王、ヴァンガード、デュエマ、バトスピなどなど、嗜んだことはあるでしょう。ガチじゃなくても。

そういう身近な何かで、新規で来る方にWeb小説の難しさを伝えられたら思った次第です。


一応言っておくと、私が勝手に思いついただけなので完全に信じてはいけませんよ。自分で判断してください。

私自身こうして導いた創作論に全く従ってませんからね。アホだからです。アホの言うことを信じるかどうかはあなた次第。


まずはTCGにおいて必要不可欠なデッキについて話しましょう。デッキがないとゲームを始めることもできませんからね。


ほとんどの人が思い浮かぶでしょう。デッキは小説です。

正確には、小説の始めの部分。

Webで見られるのは始めだけです。後から面白いは通用しません。

始めの部分だけで完成しているデッキを組みましょう。


デッキの組み方。


TCGにおいて、素人はデッキなんて組めませんね。

私は構築済みデッキから入りました。あれ、ゲームによってはめちゃくちゃ完成度高いですよね。いじらなくても優勝できるくらい。

そこからルールと一緒にゲームを学び、自分に合ったスタイルを見つけますね。


小説には構築済みデッキはありませんが、諸先輩方の残したWeb小説があります。

あれらは非常に参考になります。

どのようにして書いているか、分析しながら模造品を書いてみましょう。

もちろん参考にしたものをアップしてはダメですよ。掴みを得るためにやることです。


このとき参考にするのはできるだけ最近のものを。

小説自体は昔のものも色あせませんが、Web小説にも環境があります。

個人的には10年代初期のWeb出身書籍は神がかっているとは思いますが、今なら埋もれていたのでは、というのも多いですし。




構築済みデッキの後は、ブースターパックを買いますね。

オリジナルデッキの要素であるカードを引くための、重要なステップです。


ここで想定するのは小中学生のプレイヤー。

お小遣いが少なく、限られたカードの中でデッキを組まなければいけません。


Web小説ではこれが何に相当するかというと、人生経験の無い若い方です。

いきなり厳しいですが、本当に人生経験がないと碌なものにならない。引き出しが少なすぎるので。この欠陥はプレイテクにも影響するから深刻です。

私自身人生経験は胸を張って言えるほどのものはありませんし、今の状況下では人と触れ合うのも難しいですから、そこは仕方がない。


気にしすぎる必要はありません。

Web小説には若い人が多い。私も若いです。

ライバルの条件はそこまで変わらないと思ってください。公式大会のスタンダードクラスと同じ。頑張れば勝てます。

自分に人生経験がないことを自覚すればいいだけです。


もし経験の無さに実感がわかないという方がいらっしゃいましたら、某スライムさんや幼女さん、死に戻りの彼など、Web小説のレジェンドの作品を読んでください。

あれらを娯楽ではなく、参考図書として読んだら経験の違いに絶望します。


もうね、今まで怠惰に過ごしてきた自分に刺さりますよ。これからは勤勉であらねばという思いも抱かせてくれましたが。

若いときの苦労は買ってでもせよ。至言ですね。


さて、おわかりいただけたでしょう。

我々は限られたカードの中で、最適なものを積み上げるしかありません。

もしデッキを組むだけの枚数もなければ、カードを集める必要があります。


経験がないのならここから始めましょう。一から、いいえ、ゼロから。

ゼロから始める人生経験。間違いなくつまらないお話ですね。

基礎トレはつまらないんです。勉強もそう。


しかし、天才でないなら正しい努力をしましょう。

一流を目指す人でも秀才程度ならちゃんと勉強してます。


努力・経験論については長くなるので後回し。番外的にお伝えします。より本音を吐露しているので人によっては不快になるでしょう。


では経験を得たとしましょう。何でもいいです。それがあなたがブースターパックで引き当てたカードです。


どうです? 使ってみたいと思いましたか?


小中学生は限られた引き出しの中でデッキの軸にするカードは何か。

偶然引き当てたレアカードです。

見た目もキラキラしてたり、レリーフされてたりして格好いいし。友達にも自慢しますよ。

素人目でもこれは強いってわかりますからね。

↑遊戯王知らないくせに強そうだからと、友達のデッキトップにサイクロンをこっそり仕込んだことがある人。


小説も同様。直感でキラキラした経験を軸にすればいいのです。そこまで魅力的に感じなければそれを題材にする必要はありません。

まずは自己満足が大事。自分がつまらないものを書いてもしょうがないです。

もちろんこれが他人に向けたものではなく、自己満足のものであるという自覚はしてください。


そうそう、好きなカードが多すぎて下限の枚数を大きく超えてしまうこと。経験ないでしょうか?

私はあります。厳選が甘いんですよね。これも使いたいから三枚積みにせずに二枚積み、とかいって安定性なくなるやつも。


あとはレアカードばかり入れてデッキの回りが悪くなるケースもありますね。神がかり的な引きの強さを持つアニメ主人公じゃないのに。


デッキは、キーカードを軸にした、シンプルな構成が鉄則。生け花の精神です。

「三コス二軽減、召喚時、ワンドロー!」は偉大。


これは小説なら、軸がぶれないように注意しろということです。

設定考えるから色々説明したいのはわかります。すごくわかります。でもそぎ落としてください。そのためにキーカードを引き入れられなくなります。


群像劇は素人が手出しするもんじゃないです。べつにキーカードを一つにしろとは言いませんが、軸は大事です。

これ書いてて話し脱線しまくってる私が言うのも何ですが。

このあたりは少々コツがいるので大長編を書こうとするんじゃなくて、まずは短く話を纏めることをオススメします。


レアカードをばんばん使いこなすのは上級者の特権。

素人はブレイドラも愛しましょう。

ワイトもそう思います。


今回はこれでおしまい。

次は実戦に向けたデッキ構築。

せっかく書いてた五千字が消えて悲しい。

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