おまけ 「21」の追加ルール
今夜はこれでお開きですね。
最後には勝ち越してたじゃないですか。
いやー。なかなかお強い。
おや。面白かったけど、他のルールがあればもっとおもしろそう?
それは同感です。
この「21」は、地方によっていろんなローカルルールがあるらしいですよ?
私が知っているのは、「3-2-1」と「六つの運命」ですね。
ダイスの出目の合計21を目指すのは同じですが、ダイスの振り方に独自ルールをつけ加えたものです。
まず「3-2-1」ですが、これはダイスを振る数が一回から三回まで。
四回以上は振れません。
そして、最初はダイスを三個同時に振ります。二回目は二個同時振り、三回目は一個振り。
二回目以降はダイスを振るか振らないかを選べますが、二回目を振らない場合は三回目も振れません。
全員が振り終わった後の勝者決めルールは「21」と同じですね。
この「3-2-1」だと、一回目の出目の合計は最大でも6・6・6で合計18。
確定勝利とは言えない数字です。
だけど、二回目はダイス二個同時振り。最大で12。これのせいで合計22を超えることもよくあります。
二回目のダイスが勝負を大きく左右する駆け引き重視のゲームですね。
進行速度が速いのも特徴ですかね?
もうひとつの「六つの運命」は極端ですよ。
こっちはダイスを振れる回数が六回と決められています。たとえ途中で出目の合計が22を超えても、絶対に六回振らないといけないのです。
そして、出た目と同じチップを場に出さなければいけません。
ゲームの参加者全員が出目22を超えた場合、勝者なしとなり、そのゲームで出されたチップは場に残ります。
で、次のゲームで勝った人が、その残ったチップもまとめて総取りできるのです。
場が荒れると、何度も勝者なしで大量のチップがテーブルの上に積みあがることも……。
そして、このルール限定の「役」もあります。
六回振った出目がすべて同じ数字だったときで、「オール」と言います。出目が全部6なら「オール6」ですね。
この役に限り、実際の出目の合計に関わらず「役あり21」扱いとなります。
めったに出ませんけどね。
役同士では、「ストレート」より弱く「ダブル」より強いです。「オール」同士だと数字が大きいほうが上位ですね。「オール5」より「オール6」のほうが強くなります。
こんなふうにチップの移動が激しいのと役による逆転要素があるせいで、「六つの運命」は他のルールよりもギャンブル性が高くなってますかね。
一方で、自分でダイスを振るかどうか選べないので運の要素が強いです。
スリルはありますが、おもしろいかどうかは人次第ですかね。
最後の一振りだけダイスの出目を操作できる「運命の選択」なんてルールもあるそうですが、やったことがないのでなんとも言えません。
ま、「六つの運命」はこの開拓村だと遊べないでしょうけども。
単純にチップコインの数が足りません。ゲームの性質上、大量のチップかそれに代わるものが必要なんですよね。
こういうルールもあるよっていう、参考程度で。
開拓村のダイスゲーム ~欠けた開拓地のそこそこ平和な日常~ 海原くらら @unabara2020
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