才能がないなら、生きる意味がない?

二十種類の適性診断によって、才能がないと見なされれば人格が消される世界。
ひどい世界だと思うかもしれない。
でも非行に走ったり、孤独に引きこもったり、絶望のなかで生きるとき、最初からいないほうが良かった。自分の存在を消してしまいたい。そう思ったことのある人、いるのでは?

親は子供に幸せになって欲しいと願う。でもその幸せってなんだろう?もし子供がお腹にいる時点で、幸せに生きられる可能性が低いと診断されたらどうするだろう。
幸せとはなにか、考えてしまいます。

人権を無視した怖い世界のようでありながら、人の心の奥にある闇を浮かび上がらせるようでもあります。
読後、あなたはなにを感じるでしょう?