BINGOカードを片手に異世界転生

@a_tomi

第1話

「ビンゴぉーっ!」

ってあれ? ここどこ? 居酒屋で新歓の余興ということでBINGOをしていたのに。一番乗りだったんだよ! 俺の叙○苑お食事券2万円分! ちょっとそこのイケメンに聞いてみよう。店員さーん?

『店員ちゃうわ』

え。関西弁なイケメン?

『なんやねん、BINGO一番乗りで心臓発作やなんて。けっさくやわ』

へ? 心臓発作?

『そやで、心臓発作。おもろいわー』

いや、面白いとか面白くないとかの前に俺の叙○苑…。

『ハッハッハ、諦めなはれ』

叙○苑と聞いてからヨーデ○食べ放題がリフレインしてたんですけど。♪タレタレタレタレつけ放題!

『ほんでやな。まあわかっとると思うけど、転生や』

無視された。転生?

『そや。しかもユニークスキル付きやで! 太っ腹やな~』

自画自賛ですかそうですか。で、ユニークスキルって(揉み手

『現金なやっちゃな~。その名もズバリ「BINGOカード」や』

はぁ~? なにそれ?

『いやな、死んだんがBINGOが原因やろ。しゃーないんや』

しゃーないって…軽いな。

『BINGOする度にスキルゲットできんねん。コンプしたらさらに豪華景品もプレゼンツ! な、興味でてきたやろ。ほんでな、ここに取りいだしましたるはB』

おーBINGOカード、これこれ! まずはFREEをポコっと!

『おまっ! 人の話を聞かんかいな! あーあ、それもいっちゃん大きい奴やがな。知らんで』

大きいBINGOカードだったらいっぱいゲットできるでしょ。豪華景品って、叙○苑の商品券が俺を待ってるぜ!

『大きいっちゅうことは、そんなけクエストしやんとアカンし、難しいやつばっかりやで』

えー!! 早く言ってよ~!

『話そ思たら先に穴開けてからに…。最初はちぃこい3x3のボーナスチュートリアルを準備してたんやけど』

チェンジで! 物には順序がありますよね! ね!

『あかんあかん、中途半端でほったらかしにしたらあかんで。強くてニューゲームってやっちゃな。強いのは周りやけどwww』

うわ、草生やされた。

『まぁおきばりやっしゃ~。気ぃ向いたら教会で拝んでや。話できるかもしれひんし、知らんけど』

おきばりやっしゃ? 他にも聞きたいことがあるのに。ふわぁ、眠い。あぁ、だんだん瞼が重くなってきた…。


(続きません)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

BINGOカードを片手に異世界転生 @a_tomi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ