このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(130文字)
意味が分からない部分もありながら、何故か怖くなって、気がつけば終わっていた。好き嫌いは分かれるかもしれないが、この作者様しか書けないような作品。脱帽。
突き抜けた刺激!散乱した残骸!
主人公は学校で、不審者に気を付けるように言われる。不審者は側転をしているらしい。何故側転するのかと問えば、皆のように前に進めないからだと言われる。 家の鍵を忘れた主人公は、先生に長い説教をくらい、やっと家路につく。その途中で姉に会うが、姉は目の前で父の運転する車に轢かれる。気づけばそこかしこで、いろいろな人が側転していた。主人公は側転する人々が嫌で、自室に籠る。 朝、目を開けるとそこには――。 独特の世界観で、狂気に満ちた人々の様子が描かれる一作。 是非、御一読下さい。
作者呉那須さんの作品はこれまで全て読ませて頂いてますが…今作、先ずはエレガンスな不気味な世界に拍手です (´▽`){ほほほ、これぞ無差別な差別中身は、伊藤潤二さんの漫画の世界の様ですね ('ω')最後に、閉められたら終わり…『5月1日、追記』だれかがその扉を開けば側転は…きっと