アンニュイ、どれぐらい？ (※ほんの少しlily注意)

over extended.

「ちょっと残念」

「え？」

「アンニュイなのをどうやって笑顔にさせるかが、ちょっとした目標だったのに」

「あ、そうだったの？」

「ひとりで勝手にアンニュイじゃなくなっちゃってさ」

「あなたがいないときはアンニュイだけど」

「四六時中一緒にいるのに？」

「といれのときとか」

「あなた、俺といれしてるのに入って来るでしょ。一緒にいるじゃん」

「うん」

「課長のときも中に入って行ってたん？」

「いやあ課長はさすがに。上司だし」

「でもえっちはいいんだ」

「いいじゃん。おんなどうし」

「わからんなあ」

「ん」

「あ」

　発見した。彼女のアンニュイ。

「いや、そんな顔するんなら最初からやらなきゃいいじゃん」

「やだ。あなたのここを舐めないと、始まるものも始まらないです」

　アンニュイな表情をしている。