魔女狩りに逢いそうになったので本物の魔女になって皆殺しにする件

魔女の書き連ね

第1話

これは私が体験したことを書き連ねた本。

まず、時は10年ほど前に遡る。



「はぁ…はぁ…私…魔女なんかじゃないのに…。」

私の名前はアール、さっき村で魔女狩りが行われたの。

そう、魔女狩りとは罪のない人に罪をかぶせて処刑したりすること。

私は魔女の疑いをかけられた。

家族も、親友も、みんな私を殺そうとした。

許せない、何としても疑いをはらさなければ。


「どこだ!出てこい!」

まずい、追っ手がすぐそこまで迫ってきている。

相手は武装集団。勝ち目なんてあるわけない。

「いたぞ!こっちだ!」

あぁ…私の人生ももう終わりか…。

そう思い、諦めかけた時だった。

「ヒューザン!」

強い風を感じた。

「うわああああ!!」

追っ手達は既に気を失っていた。

「大丈夫か?ああいう輩を見ると私は怒りを覚えるね。」

黒いコート、黒い帽子、箒に杖?

言い伝えでしか聞いたことの無いものだがはっきりとわかった。

「まさか…魔女…?」

私は恐る恐る尋ねた。

「ご名答」

魔女は冷静に答えた。

「ここで見たことは忘れて逃げるんだ。」

魔女は言う。しかし私は、

「あなたの弟子にしてください!!」


この時の私はどうかしていたのかもしれない。

いや、今もどうかしているのかもしれない。

けれど、ここから私の運命は変わったのかもしれない。

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