第5章



僕はしあわせという感情を知らずに育った。

だから、しあわせなんてこの世に存在しない架空のものだった。


ここに来て、人と話して、

自分の話を聞いてくれて、

相手も自分の話をして、

それがなんだか面白くて、

知らない場所とか、

知らない人と話したり、

時には怖いこともあったけど、

そばにいてくれる人がいて、

ご飯がおいしいと思えたり、

ふとした時に会いたいって思える人がいたり、


ここにいる人に、

しあわせって何ですか?って、

聞いたらみんな揃って、

そういうことだよって、

言ってくれた。


あー、これがしあわせなんだって、

気づいた僕は、



ここから出られなくなりました。

楽園バンザイ。フォーエバー。 


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プレ小説。 新しい楽園。 木田りも @kidarimo777

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