逢魔が時の黒い蜘蛛

のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます

黒い蜘蛛

それは黒い蜘蛛だった


大きな人食い蜘蛛

蜘蛛の糸でつられた 物言わぬ人間の死体がぶら下がる


くちゃくちゃと 人の肉を食らう


いつも通り 通学路の道を歩き 友達と笑いあう

いつもよりも遅い時間帯


「千晶 遅くなったね」「そうね千鶴」



「よう、お姉ちゃん達 仲いいね」違う高校の男の子が話しかける


彼一人だけでなく 仲間らしき男子生徒が取り囲む


「な、なんですか?」「一緒に遊ぼうよ」


私達は 取り囲まれ それから・・


「きゃああ」「いやああ」服を引きちぎられて悲鳴を上げた

身体は押し倒されて 壊れた廃屋で悲鳴に 泣き声


「いい身体してるねえ くくっ」「お願い、やめて」「いやああ」


その時だった

「お前たち 何してるの?」声がする


「ああ?」「なんだよ!」振り返ると 黒い巨大な蜘蛛 中心に女の顔があった


「ひい・・」「うわああ」今度は男子生徒が声を・・悲鳴を上げた


「・・いるんだ 悪い事する奴ら くすくすっ」


逃げ出そうとする者達に糸を吐き からめとる


どうゆう訳か 私達には目もくれない


「きゃはは 悪い子たちだよね くはははっ」

ぶら下がり 悲鳴を上げる


それから 楽しそうに笑って ぶらさげた身体を引き裂く

「ぎゃあああ」 メリ、ボリボリイイ 


赤い血 鮮血が辺り一面にふりまかれて 

クチアクチアアア ボリボリと食べている 次の男子には顔をガブリ  ぐしゃあ


面白そうに笑いながら 次には手足を引きちぎる 

あるいは腹の内臓を引きずり出す


「ぐわああ」「ひいい やめ・・ぎゃあああ!」

次々に悲鳴が響く


くちゃくちゃ ずりずりり・・


「に、逃げよう」「あ、足が・・」

「頑張って 今は逃げるの!」私達は逃げ出した


まだ廃屋から 悲鳴が聞こえた


落とした教科書がどうしても気になり 再び 廃屋の近くに行くが


そこには何もなかった

逢魔が時の恐ろしい怖い記憶だけ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

逢魔が時の黒い蜘蛛 のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます @nono1

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ