さようならを、したはずだったのに。

 引っ越しを決めた主人公は、別れた元カレとの思い出に浸る。イギリス出張の時に、お土産を買えなかったからと、当時のイギリスのコインを首飾りにして渡してくれた。「似合ってる」、「ずっとそばにいるよ」と言いながら。
 しかし、彼は亡くなってしまった。彼の形見である思い出のコインをどうすればいいのか悩んだ主人公は、不思議な店を見つける。その店では思い出を引き取ってくれるらしい。主人公は勇気を出して、怪しげな店主にそのコインを託すことにした。
 そして、今の彼氏がやってくる。過去を引きずらず、新しく歩みを始めようとした主人公に、まさかの展開が待っていた。

 題名でもある『いつもそばに』という言葉が、違う場面では全く違った意味に聞こえるから不思議です。

 是非、御一読下さい。