隠れオタクの俺が普通の女の子と恋に落ちちゃダメですか?

祭 仁

第1話 エピローグ

「俺は、特別だ」と思いたかった。

 そう、だけなのだ。

 ある日突然、謎の力に目覚めたり…

 ある日突然、誰かに巨大な汎用人型決戦兵器に乗れと言われたり…

 ある日突然、超超超美少女と恋に落ちたり。

 そんな「ある日突然」は何の努力もせず普通に人生を過ごしている人間になんて永遠にやって来ない。

 ゴール数が試合出場数を上回る天才ストライカーも二刀流の剛腕ピッチャーも努力した上での結果、特別な存在になったに過ぎない。

 そりゃ、そんなのに比べたら大半である凡人達も少しは叶わない夢を心に抱いてるんじゃないか。

 もしもし、サイレント・マジョリティー?

 まあ、「サイレント」ってのは意外と重要だな。

 小学校時代「指が寒いからやめとけ。」と親に言われたが無視して買った指抜きグローブを着けて学校に行ったり…

 中学校時代、喧嘩になれば九尾化やらギアが上がったりと何やら忙しかったり…

 そんな、過去からの脱却。

 そして、今日。

 俺、御宅みやけれいの高校生活が幕を開ける。

 高校生活と言えば青春、アオハルだ。

 運動部に入って体を動かすのも良し。

 勉強に精を出すのも良し。

 けれど、俺は彼女を作ってキャッキャウフフをしてみたい。

 だから、神様。

 ―――俺に!!

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