ダイナマイト・センス

ダイナマイトによる、ビルの爆破解体。それが彼らの生業だった。

轟音と土煙。一見して派手なその倒壊現場には多くの見物人たちが集まる。
娯楽の少ない地方の都市などであれば、立派なエンターテイメントとして成り立つのが爆破解体だった。

ジェイルクは爆破解体専門のチームを組んでおり、各地から依頼を請けて解体作業をしている。
そこに、一人の新人、ハルフを預かる事になる。彼はとても優秀だった。

だがある日、ネブラスカ州ノーフォーク市の現場でジェイルクとハルフは真っ向から衝突する。長年の経験を元に判断をくだすジェイルクと、図面や工学を元に反論するハルフ。爆破方針の違いによるすれ違いは、大きな災いを呼ぶこととなる。