あとがき
あとがき
ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました。感想などをお聞かせくださると後学やモチベーションに繋がるのでお願いします。
ところで皆さん、名作ってどんな作品の事を言うと思いますか?
私は名作の条件は三つ(まだあるかも?)だと思います。それは『キャラクター性』、『プロットやテーマの一貫性』、『作者の表現能力(視点位置や言葉選び)』。
見返してみると本作のキャラクター性は充実(過言)していますが、その他二つはいまひとつな感じがして猛省してしまいます。
自分で自分の作品を解説する事は本来望ましいものではありませんが、本作への未練を断つためにすこしだけ描かせてください。
本作の主人公は石宮誠司となっていますが、第二章で他の三人も主人公のように扱いました。彼らにはそれぞれテーマが割り振られており、それらは
触媒、無力感、没個性、孤独
の四つです。
主人公石宮誠司は文芸部という場を作り、触媒のように部員たちを少しずつ変えていきます。
遠野譲治は初恋で無力感を実感し、強くなりたいと自分の成長に貪欲になります。
桜木舞花は愛想の良い性格であるが、優柔不断で八方美人。自分の悪いところを人の関わりで直していきます。
最後の冬原智雪ですが、彼女は孤独な青春を送りつつも、そこから人生の意味を見出そうとし奮闘します。
各テーマ通りに彼らが成長する様を描写することが出来たんじゃないかなと思います。
以上の反省を踏まえて次に別の作品を描く時には『プロットやテーマの一貫性』の点に気を付けて書いてみたいと思います。
本作はこれにて完結としますが、今後さらに評価されましたら続きを書こうと思っています。
むすびになりますが、最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。
ランキングに載ったり、pvが一日で70も伸びたり、コメントを頂いたり、星を付けて下さったりしてとても嬉しかったです。
私がここまで書けたのは読者の貴方が応援してくれたからです。心より感謝申し上げます。
それでは、また。
文芸部の日常 青井琥珀 @SUR_A_K
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