こここそ、彼らの夢舞台。

 ヒーローショーに出ていた悪役二人組。実は着ぐるみではなく、日本神話のその後の日本を託された存在だった。過去には人気もあったのに、今では「ただの着ぐるみの悪役」に落ちぶれていた。そんな二人の意見が割れた。一方が、この地を離れて別のところで活路を見出すことにしたのだ。
 しかしそんな二人の前に、迷子が発生したとの情報が入る。姉妹がかくれんぼしていた内に、妹がいなくなってしまったという。二人組は妹を探し出すのだが、外から鍵が掛けられてしまう。
 その窮地を救ったのは一体――?

 独特の視点から描かれる心温まる一作。

 是非、御一読下さい。

夷也荊さんの他のおすすめレビュー1,172