読者格付けチェック!(KAC2021直観作品)

タカテン

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 これを読んでいる君たち、まずはおめでとう!

 

 君達はカクヨムに数多くある投稿作品の中から見事この作品を直観で引き当てた。

 素晴らしい! そう、一流の読者というものは、タイトルだけでその作品が面白いか面白くないかを瞬時に見分ける能力に長けているものだからね。

 いやぁ、私もキミたちのような一流の読者に読んでもらえて嬉しいよ。作者冥利に尽きるってもんさ。

 

 だが、しかし、だ。

 中にはたまたまこの作品のページを開いてしまった、なんてラッキーが過ぎる読者もいるかもしれない。

 この世の中、何事にも偶然というのは起こりえるものだからね。

 

 ただ、それに関しても私は気味たちが実に優秀な読者であると確信している。

 何故なら君太刀はここまでちゃんと読んでいるからだ。

 見たまえ、さっさとブラウザバックしちまった奴らの間抜け面を。はっはっは、笑える。

 それに対して貴美たちは実に素晴らしい。まさに一流のソムリエがワインを微かに口に含んだだけでその種類や年代が分かるように、一流の読者もまた冒頭の数行を読んだだけでその作品の良し悪しがわかるものさ。

 でもね、それは決して本能なんかじゃないんだよ。長年、良き文章、良き作品に目を通し続けて養われた黄味たちの直観があってこそのものなんだ。

 

 ん? さっきから一流の読者とか言ってるけど、この小説自体は一流なんかじゃないな、だって?

 ほお、なかなか面白いことを言うじゃないか。

 この一流な私の書く作品が一流じゃない?

 本気でそう言ってるのかなッッッ!?

 

 誤りを認めるなら今のうちだ、黄身たち!

 字ひとつに私は魂を込めているんだ!

 表に出たまえ!

 記憶がなくなるぐらいぶん殴ってやる!

 ゆるさんぞ!

 れんこんみたいな頭をしやがって!

 

 

 

 おっと、さすがに縦読みはやりすぎたかな。

 ああ、まさに君たちが今考えている通り、さっきまでの誤字やら表記ゆれやらでとても一流には程遠い文章はわざとだよ。

 これもこの作品の趣旨でね。悪いが君たちを試させてもらっていたのさ、怒らないでくれたまえ。

 まぁ、懸命な君たちのことだ、当然気付いていただろうなと私も思ってるさ。中には私がわざと誤字をしているのを見破り、こちらの意図を読み取って敢えて読み続けた読者もいるのではないのかな? いやいや、さすがは一流読者様だね。脱帽だよ。

 

 さて、今度こそ君たちが傑出した一流読者であると認めるのに吝かではない。

 ただし、だ。最後にもうひとつだけ、君たちが本物の一流読者であるかどうか試させてもらう。

 方法は簡単。君たちがこの作品を読んでどのような反応をするのかを見せてもらいたい。

 その反応で君たちを格付けさせてもらうよ。

 一流の読者なら何をすべきかはわかっているはずだけど、頼むから何の価値もない、消えた読者にはなってくれるなよ? もしカクヨムのアカウントを持っていないのなら、この機会に作っておくのをオススメする。

 

 これは私の直観だけど、最後まで読んでくれたあなたはきっと三ツ星の一流読者に違いない!

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