此処からレビューを公開せざるを得なくなった事情 ー文字制限についてー

 私は『白化』を初めて読んだ際、「これは、たとえ拙くともどうにか私の思ったことを言語化して他者に明示化してみなくては」と焦慮し、そして2021年3月6日にレビューを書き上げた。このとき、文字数は約15000字になっていた。


 当時の「カクヨム ヘルプセンター:小説を評価する」の記載によれば、「キャッチコピーは35文字までで、」(傍点は筆者加入)とあった。このことから、本文中の誹謗中傷や無関係な内容・無配慮なネタバレなどのないように十分心掛けられている筈だと視たうえで、これを『白化』の「おすすめレビュー」に投稿した。


 ところが、投稿後に確認してみれば、どう見ても1までしか表示されていない。再び投稿をやり直しても、記入時には全文書き込めているにも拘らず、表示は1万文字しかない。これには焦りを禁じ得なかった。

 そこでやむを得ず、全文を削除してキャッチコピーだけの表示に留めるしかなかった。作者である山野ねこ様には、数回の本文投稿とキャッチコピーしかないレビュー公開をせざるを得なくなった不本意な事態を明るみにしてしまった。


 どうして、レビューはヘルプセンターの解説文に反して1万文字までしか載せられなかったのか。字数制限なしとは虚偽で実際は1万文字制限があるのか、全文投稿可能だが表示されるのは1万文字までなのか、判らない。そこで同日、カクヨムお問い合わせ窓口にて上記の問題についての問い合わせを行った。


 2021年3月10日になり、カクヨム様窓口より返信を頂いた。それによると、

① カクヨムヘルプセンターの案内は誤りであった

② 10日に修正作業が終わり、本文は1万文字までと明文化された

以上のことをお知らせ頂けた。

 これにより、私は『白化』に於けるおすすめレビューからの投稿を諦め、此処からレビュー公開することを思い立った。それが、作品のレビューをおすすめレビューからではなく別の場所にて書き込んだことの理由である。


 今回、図らずもカクヨムおすすめレビューの有限を知ることとなった。レビュー著者にすれば、一見するとその有限に対して窮屈さを感じるかもしれない。とはいえ、作品とは全くもって何も関係のない、例えば何らかの商品やサービスの勧誘とURLをずらりと記入されてしまう事態は迷惑になる。また、制限があるからこそ如何に効率的に伝えられるか省みることになり、文章力を向上させられるはずだ。だが、そもそもレビューに1万文字ぎりぎりまで使うことなど瑣少さしょうであろうから、今後ともそれほど制限について過敏にならなくても良いと思う。


 その上で、それでも『白化』には1万文字以上の活動力を傾けてまで感想を言語化しておきたかった。それぐらい、考えることの多い作品だったからだ。


 最後に、『白化』を書き上げた山野ねこ様、カクヨムヘルプセンターの確認と修正を行って下さった方々に、御礼申し上げます。


2021年3月11日 東日本大震災発生より10年 原 逸山



https://kakuyomu.jp/works/1177354054888538142

山野ねこ 著『白化』

https://kakuyomu.jp/help/entry/reviews

カクヨム ヘルプセンター:小説を評価する

https://kaku-yomu-support.jp/

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山野ねこ 著『白化』感想 天声蹟譜 @nicht_ehrlos

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