『私と読者と仲間たち』……?
KAC20216のお題は『私と読者と仲間たち』でした。えぇ……(困惑)。
この中で一番厄介なのは『私』と言う部分でしょうか。素直に考えると、その『私』と言うのは書き手自身の事になりますよね。だからでしょうか、公開されている作品はエッセイが多かったです。まぁエッセイが無難ですからなぁ。
で、この『私』の解釈を一人称が『私』の一人称小説で語る人もいるのではないかと思います。それもまた解釈として正しいですよね。お題を最大限にひねて考えるならその『私』と『読者』と『仲間たち』を別にリンクさせなくてもいいと言う事にもなります。そんな感じで、パターンとしては色々考えられますよね。
そもそも、別に主人公を『小説家』にする必要もない訳です。漫画家でもいいし、異世界ファンタジーで魔術書を書いた魔法使いでもいいのですよ。読者と仲間たちと言ってもエッセイならみんなに感謝的な話にしかならない事でしょう。そこも別ジャンルで語れば、みんなで協力して敵を倒す話になってもいい。
逆に、こう言うお題だからこそ自分を主人公にした話を書いてもいいですよね。自伝縛りでなく。作者自身を異世界に飛ばして無双しちゃってもいいじゃないですか。きっとそう言う話も誰かが書いていそうな気がします。
そんな感じで、私も頭を捻って3作品書いてみました。難産ではありましたけど、何とかこのお題を話の中に上手く盛り込めたかなと思います、個人的に。
あいすの話での『私と読者と仲間たち』は葵が主体の話になりました。葵はまだ語っていなかったのでいくらでも話を作れる余地があったからです。そこで葵をWEB小説家にして、そこから読者と仲間たちの出番を作っていきました。そう、初めて明確な敵の存在をここで作ったのですね。で、読者はモンスターにされていたと言う設定に落ち着きます。
葵と言うキャラは、この時点ではそう言う路線で進むはずでした(汗)。
魔法少女あいす 6話 葵の秘密
https://kakuyomu.jp/works/16816452219019936314/episodes/16816452219204867861
2作目の話でのお題の活かし方は、小説ではなく魔導書の解説本と言う線で攻めてみました。ここでの『仲間たち』は同業の仲間たちと言う事で、みんなが宣伝してくれるから私も彼らの本を宣伝すると言う流れですね。自然でしょう?
で、魔導書なので魔法が出てくるんですよ。この魔法の使われ方も便利だから悪用されてしまうと言う流れで犯人探しが始まって、そこで読者が疑われると言う流れに。この流れもごくごく自然です。
そこから更にどんでん返しがあって、最後はドッタンバッタンのアクションシーン。イベント盛りだくさんで楽しく書けて良かったです。
偉大な魔法使いの孫の私はお爺さんの遺産で暮らしている
https://kakuyomu.jp/works/16816452219019936314/episodes/16816452219217635044
3作目は異世界転移モノ。ですが、まぁそこそこ都合の良い異世界ファンタジーです。短編は話をサクサク進めないといけないので、ご都合主義バンザイですよね!
転移ですけど、いきなりPCが光って転移しちゃいます。『私』はそれまでは趣味でWEB小説を書いていましたが、異世界に転移したのでその生活は出来ません。そこで出会った人と冒険者生活をして暮らす事になりますが、そっちの世界でも執筆に縁が出来て人気になって冒険しなくても暮らせるようになり、転移した理由も判明します。
判明したところでピンチになるのですけど、上手くどうにかなってハッピーエンド。この話も自分ではよく書けたと思います。自画自賛じゃぜよ。ムフン。
異世界に飛ばされたワナビの私は転移先でも執筆を楽しむ
https://kakuyomu.jp/works/16816452219019936314/episodes/16816452219224633842
この3作品の中で一番気に入っているのは、3番目の『異世界に飛ばされたワナビの私は転移先でも執筆を楽しむ』ですね。今までの転移モノは大抵転移『させられた』パターンじゃないですか。この話では能動的に転移したキャラが出てきます。これもうほぼネタバレ(汗)。
この話のような動機のキャラがいていいと思うんですよね。そう言う発明が出来たので一番気に入っています。PV0(※執筆時)ですが……(涙)。
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