舞台は高校は古典研究同好会。主人公は美人の先輩から、翌年のバレンタインデーの提案をされる。手作りチョコをあげるから、ホワイトデーには君のフォアグラ料理を食べたい――と。まだ四月の半ばというのに。『おうち時間』のおかげで、本番まではかなりの時間がある。だから二人は、それぞれのプレゼントを極めようとした。そしてラストにすべての謎や伏線が繋がるのだ。その時の恐さが半端ない、上質のホラーだった。