鏡花水月
麻生 凪
「笑顔」は知っている
けれど
笑い声を知らない
「瞳の耀き」は知っている
けれど
そこに映るものを知らない
「艶やかな唇」は知っている
けれど
その温もりを知らない
「胸の膨らみ」は知っている
けれど
鼓動の速さを知らない
「泣き顔」は知っている
けれど
涙の温度を知らない
僕は2次元の君しか
知らないんだ
でもね……
ここで話してると
ほんとうの
君の声は聞こえてくる
愛するものも知ってるし
遠ざけたいものも解ってる
だからね……
今はこのままで
いいと思ってるんだ
会いたい気持ちは
強いけど
抱きしめたい想いは
募るけど
今夜のように
見上げれば
そこに
同じ月をみてる
そう
僕はロマンチストで……
臆病なんだ
・・・
【参考音源】
「fly me to the moon」
https://youtu.be/Kh7eOlnWBik
鏡花水月 麻生 凪 @2951
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます