第3話 また始まる
チャイムの音に混ざりながら声が響く
「おーい、席着け~」
そう言いながら教室に入って来たのは
担任の黒川先生
担当は化学
1年時から僕らの担任で
親しみやすさからクロちゃんと呼ばれている
冗談も言うし、先生っぽくないユルさが人気なんだろう
黒川「まぁ、今年もお前たちの担任だ
どんな事があってもお前ら卒業させっから悪さすんなよー」
「クロちゃん説得力なさすぎー」
「ってか、先生が問題起こさないでよー」
「それなー」
黒川「うるせー お前ら単位やんねーぞ」
「それ、職権乱用じゃん」
「誰か録音した?」
「なんかあったら訴えよーぜ」
「ぎゃははははー」
黒川「お前ら、ほんとに、、、
っと、もう時間か
お前ら明日から授業始まるんだから
休み気分から切り替えろよー
そいじゃ、終わりな」
「はーい」
こうして3年最初の登校は終わった
端から見てたらユルくて楽しいクラスで
この1年が人生で一生の思い出になる人もいるのだろうが
僕には何も残らないだろう
いや、ある意味一生の思い出になるか
教室の扉を開ける前に僅かに抱いた希望は完全に消え去り
朝の憂鬱な感情に満たされていた
(また、長い1日が始まるのか、、、)
スクール ライフ @yanchu
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