第2話〜解説

今回はB級ホラー映画のような展開でしたね。それでは、解説に参ります。主人公ははっきり言って精神病にかかっています、それもかなり重症なものにね。


1月の始めから2月の終わりにかけてと彼は言いますが、本当にそうなのでしょうか?こう考えられませんか?たったの2ヶ月しか1年の中で起きていないのだと。


そしてその現実が彼にとっては夢だったのです。つまり、夢と現実が入れ替えになっていたという事になります。


現実ですからそりゃあ絶対に覚えてますよ。夢より圧倒的に現実の方が時間は長いのですから。しかし彼は2ヶ月以外は強制的に眠らされていました。


それは彼が暴れるからです。ほら、あの幼なじみがいましたが彼は本当に幼なじみなのでしょうか?主人公が精神病により作られた別の人格…または彼の本音かもしれません。


そして主人公は15で卒業と書かれていますが、それは彼が精神病になる前の年齢でありそれまでが楽しい人生だったのでしょう。


また、夢と分かる所は主人公が大声を出してクラスメイトが一斉に彼を見る所なのですが、何故そこまで大きな声だったのにも関わらず先生は気づかなかったのでしょう。


そして恥ずかしくなった主人公は唐突に教室から家へと帰っています。そしてまたもや先生やクラスメイトがこれに対して一切口を出していないのもおかしいです。


家に帰ってきた主人公ですが、両親が玄関からおかえりと言ってくるシーンでとてもおかしいと思いませんか?だって、平日の10時半から急に帰ってきた主人公に対して何も怒らないなんて不自然です。


白い部屋…つまり現実に戻ってきた主人公は自分の環境を知ります。病院に見えたそこは精神病院であり彼は隔離されている事から相当危ないと分かります。


そして体に巻きついた包帯…いやベルトでしょうか。何故急に変わったのかは賢い皆様ならお分かりかと思います。そう、それは主人公の妄想だったからです。


妄想ならば唐突に変わっても不思議ではありません、だってそもそもそんなものないんだから。顔の骸骨の医者?そんなの主人公の幻覚で本当は痩せた医者なのです。


若い、と書かれています。それは彼がここに来てまだ浅いからだと思われます。だから医者は主人公に対して主人公の情報を聞いているのです。


「大丈夫?君が【 この部分は消去されました】だね、よろしく。年齢は40で両親は離婚して母親は事故死。これで合ってるかな?」


主人公の理想の夢には両親は生きており、離婚はしていません。これか当たり前の主人公からしてこれは夢、という受け入れ方をしたのも無理はありません。


そしてゾンビナースや血濡れのドラゴン…これらは看護師や患者、警察であり主人公は彼らを殴り殺しています。


しかし最後らへんにて、主人公の考えはまとまっていません。襲ってきているのに味方かも、いや敵なのかもという一貫性のない考えになっているのは総合失調症だからです。数の認識が出来ていないのも幻覚を見ているからでしょう。


更に主人公には他にも精神病はあります。そして主人公の首に安静剤を投入して、また彼は幸せの夢へと戻ります。


その生活はどこまで続くのでしょうか。







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あぁ!デジャブ! 坊主方央 @seka8810

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