いい意味で野にしかいないタイプのバトル小説。

(ネタバレにならないようにレビューします。)
ネット小説を好きで読む方は、商業に載らないタイプの血湧き肉躍る尖った小説が好きな方が多いのではないでしょうか。私もです。
この作品はそういう方のための小説です。
尖った小説とか野にしかいないとかマイナスに受け取られかねない書き方をしましたが、決して一点特化の乱雑な作品ではなく、むしろキャラクター、ストーリー、バトル描写、文章等全て高水準です。ただ、それが逆に作品の勢いを削いでしまい、展開を狭めてしまっている印象を受けました。作品のテーマ上、もっと荒唐無稽な方が私は好きです。作者様の知性と作品の蛮性が互いに良い所を打ち消しあっているようで、勿体なく思います。
ですが、間違いなくもっと多くの方に読まれるべき作品であることは確かです。ネットのバトル小説が好きな方はぜひご一読下さい。
最後に、散々失礼な事を書いてしまい、作者様に申し訳ありませんでした。私個人の感想ですので、お気になさらないで下さい。

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