サード サマーリープ

@rairai0000

0話

 もし今、あなたは大切なものを抱えているとする。物でも人でもあなたはそれに心の拠り所を感じ、それなしでは生きていけないとまで感じている。しかしあなたはそれを失い、憔悴しきっていく日々を過ごしている。


 それなしではもう生きていけない、自分に生きる価値などない、などと自暴自棄になるか。

 

 それとも、割り切って仕方ないと考えて生きていくか。人それぞれだ。


 どちらにせよその失ったものはあなたの記憶、そして人生に深く刻み込まれることだろう。

 ふとそこに

 天使が現れる。

 天使は、失ったものを取り戻すチャンスをあなたに与えた。あなたは、時を遡り本来失うはずだったものを、救うことができる。


 さて、ここで選択だ。

 あなたは時を遡り、失ったものと歩む未来を手に入れるか?

 それとも逆に、失った現状を受け入れて先に進むか?

 

 ある男はある夏、天使に願った。

 時を遡り、仲間と笑い合いたいと。

 

 これは、ある男の一夏、いや

 三度の夏の変身譚である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

サード サマーリープ @rairai0000

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ