地下長男とトイレ(140字小説)

塩塩塩

地下長男とトイレ

朝起きると長男が二人いた。

「俺はB6地下6階の地下長男だよ」

地下収納庫だと思っていた扉の下は並行世界になっていた。

B6地下6階の長男は犬化していた。

「地下に下るのに従い、容姿は深層心理に近づくんだ。犬は忠誠心の象徴さ」

なるほど長男の性格をよく表している。

「ではB6地下6階のパパはどうなんだ」

「電信柱さ」

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地下長男とトイレ(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t

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