西涼女侠伝

作者 水城洋臣

65

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★★★ Excellent!!!

武侠ものとしても、歴史ものしても、どちらを取っても秀逸で一度読んだら引き込まれます。中でも正史ベースの馬超が、実に生き生きと書かれていて、三国志史上、演義の呂布にも勝るとも劣らない影のあるキャラクターなんではないでしょうか。随所に背景描写もしっかりしているので、難しいことを考えずに、どんどん読み進めていっても楽しめる、それでいて、小説・三国志演義とは違った正史三国志の魅力も発見できる作品です。いや、本当に楽しく勉強させて頂きました。

★★★ Excellent!!!

時は後漢末期。潼関の戦いの直後。
敗残の馬超が暴威を振るい、彼と袂と別った韓遂ら関中軍閥残党、それらを追討する曹操軍ほか様々な思惑が錯綜する関西が舞台に、三人の男女が奔走する。

混沌とした状況におけるそれぞれの勢力の立ち位置を判りやすく描き切り、それらを下地とした構成力、キャラクターの個性や掛け合い、息をつかせる暇さえ与えない躍動感あふれる怒涛のアクション、まったく隙のない、非常に完成度の高い、文句なしの傑作です。

何より特筆すべきは、ただ歴史の事象をなぞるだけではなく、当時の文化や生活へも触れているという点。ストーリーの邪魔にならずごく自然と散りばめられていながらも、頭の中にするすると入っていって非常に為になります。
外出もままならないこの情勢下、是非ともお手に取り三国時代へトリップしてみてください。

★★★ Excellent!!!

良質な歴史小説ですが、歴史的背景を抜きに冒険小説としてみても秀逸です。
母との確執がある男装の敏腕剣士、家族の復讐を誓う少年、そして怪しい道士。
魅力的な登場人物がそれぞれの思いを秘めて中国の大地を駆け巡ります。
戦い、悩み、迷う。
そんな主人公の趙英を自然と応援したくなるお話です。

★★★ Excellent!!!

私は物書きの真似事を始めたもので、面白い作品に出会うと嫉妬に駆られるようになってしまいました。この作品にも同じ衝動を覚えて癪なのですが…。それだけこの作品が良作ということです。面白いのも癪ならば、この作品が読まれてないことはもっと癪。
中華の武侠物ということでとっかかりにくいかもしれませんが、三国志の世界に趙英、呼狐濾、緑風子ら三人の魅力的な創作上の人物を投入し、生き生きと活躍させる様は見事としかいいようがありません。一度、読んでみられることを強くお勧めさせて戴きます。

★★★ Excellent!!!

最近中華歴史もの? にはまっているのか、ほぼ2作品しか読んでいない気がする。そして、その2作品のうちのひとつがこの作品。わくわくしながら読んでます。

場所は涼州。馬超が曹操に反旗を翻し、混乱の兆しがある。そこを旅する男装の女剣士趙英、家族の仇を探す、ココタン。そして、謎の男緑風子。3人の旅と、涼州の混乱が描かれていく。なんか、リアルな三国志の世界を一緒に旅している気になってくる作品です。