第6話 エピローグ

「じゃあ、また明日」

「また明日!」

それが、僕と魅夜の最後の会話だった。

あれから、10年がたって僕は、27歳になった。

「先輩、好きです。付き合ってください」

「ごめんね。僕には好きな人がいるんだ」

「でも、10年も会っていないなら忘れられてるんじゃないんですか?」

「それでも、無理なんだ」

僕は、魅夜と最後に会った公園に向かった。

何度も諦めようと思った。けど、月を見るたびに魅夜のことを思い出してしまって、諦められなかった。

魅夜は、太陽を見るたびに、僕のことを思い出してくれてるかな

そんなことを思いながら、ベンチに座る。

空を見上げると綺麗に月が見えた。

「魅夜、君は今どこにいるの?」


-----END-----

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約束と秘密〜闇姫と光貴〜 むー @AOHUJISAKURA

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