優しいウソ

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優しいウソ

〈彼氏からの電話〉もしもし?どうしたの?デートの待ち合わせまで、まだ時間あるよね?


(彼氏の様子がおかしい)ん?なんか息使い荒くない?大丈夫?もしかして体調、悪いの?

(残念そうに)…そ、そっか。体調悪いならしょうがないよ。もう、そんなに気にしないで。今日はゆっくり休んで。ね?また元気な時に会おうよ。


〈呼出音・ピンポーン〉

あ、ごめん。誰か来たみたい。ちょっと待ってて。

はぁーい。

(覗き穴から扉の外を覗く)えっ?

〈扉を開ける音・ガチャ〉

ちょ、ちょっと、なんでいるの?体調悪かったんじゃなかったの?


…私を驚かせたくて、って?(彼氏の体を軽く叩く感じで)もーバカバカバカバカー 本当に心配したんだからね?今日はもう会えないって諦めてたのに。


(安心した感じで)はぁー、でも良かったぁ。体調悪いのが嘘で。…って事は、これからデート出来るって事だよね?

じゃあ今日は私をだました償いって事で、わがままいーっぱい聞いてもらわなきゃね。

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