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うお🐟

episode0,死にたがりの私は

「なんでそんなこともできないの!?」

「もっとちゃんとしなさい!」

「深月は出来損ないなんだから!」

私の前ではいつもそんな言葉が飛び交っている。

、、、わかってるよ。そんなこと、とうの昔から。


斉藤深月さいとうみつき、14歳。勉強も運動も何もかも平均以下の私は、親にいつも「出来損ない」と言われて育った。

でもお母さんが言う「出来損ない」という言葉は硝子片のように私の心に突き刺さった。


辛かった。苦しかった。作り笑いなんてもうしたくなかった。



でもできなかった。怖い。怖いから。


「まったく深月はいつも、、、」

あぁ、またこの言葉だ。


私は死にたがりだ。

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