ルール
彼はそわそわと私の手首を探り、脈打つ所をぷつりと切った。
血がカップに溜まるまでの待ち時間、他愛ない話をするのがルールだ。彼曰く、無言だと「本能がヤバい」らしい。
―太陽が爆発する時は流石に死ぬかなぁ
カップの中の夕日を見つめて彼が言う。
―うん、一緒だね
今日はそんな話をした。
朱の系譜 北山双 @nunu_k
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。朱の系譜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます