第一章<陰陽師> 第三話「連れ去り」
どうも。友梨です。只今、義理の姉、琳と共に神社に来ています。…なぜかというと…
ー数分前ー
琳「友梨ちゃん、式神に会いに行こっか。」
友梨「……わかった。」
ということで神社に来てます。なぜそうなのか…
琳「…どう?見える?」
友梨「…めっちゃ見える。」
琳「…やっぱりか…」
友梨「…ねぇ、お腹すいた。」
琳「え?!ごめん!じゃあ、食べて帰ろっか。」
ーストリームレストランー
友梨「…カルボナーラ。」
琳「私はナポリタンで。」
店員「かしこまりました。」
友梨「…いいの?おごりで。」
琳「うん。陰陽師にしてしまったおごり。」
友梨「別に。陰陽師になって、色々変わったし。」
琳「…そうなの?」
友梨「うん。友達ができた。」
琳「よかったじゃん。」
友梨「…ただよ、教えてもらったんだけど…」
琳「うん。」
友梨「…私たちの敵がいるんだね。」
琳「ええ。悪式神の会って言うね、式神を使って妖怪にしてるやつらがいるの。私の元お父さんは式神組織委員会の会長。」
友梨「…いや!?すごくない?!」
琳「うん。」
友梨「…ホントになめてごめん…」
琳「いいから、そんなの!」
店員「お待たせしました~カルボナーラとナポリタンです。」
琳「ほら、食べよ!」
店員「ありがとうごさいまーす。」
友梨「…ホントによかったの?」
琳「うん。美味しかった?」
友梨「うん。…あ、待っててコンビニ寄る。」
琳「うん。」
たったった…
琳「…」
??「…餝守琳だな?」
琳「…え?」
ー数分後ー
友梨「ごめん!待たせた…あれ?琳?」
そこには琳は居なかった。さっきまでいたのに…
友梨「琳ー?!琳?!」
ただ残ってたのは…持っていた鞄。私は持ってダッシュで帰った。ただの義理の姉じゃない。不思議な姉なんだ。だから助けたい…ただ、その一心で走った。その後父に言い、失踪届を出したが…見つからなかった…
ー翌朝ー
友梨「おはよう…狐。」
今日から学校は休みに入った。そう、改装工事で。だから家にずっといる。狐と。
友梨「…あんた、何か知ってるの?」
フワフワ…
友梨「…なんか話してよ…」
ふと、思った。琳の鞄の中身は何が入ってるのか。朝御飯を食べたあと、見てみた。
友梨「…ティッシュ、ハンカチ…なにこれ。」
それはお守り。中身を見てみた。中には…カード。書いていたのは…琳が言ってた式神組織委員会のカード。餝守琳と。入れるみたいだ。
友梨「…もしかして…琳は…」
ふと、思った。琳は…高校一年生じゃない。立派な大人なんだ。こうして私は覚悟した。式神界に行く。
その後私は父に「友達の所に長期のお泊まりする。」と手紙を残し、荷物をまとめ、陰陽師仲間にLINEした。そして、駿平の家で作戦会議をすることになった。
式神の街 九十九 桜 @tukumosakura0520
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