第一章<陰陽師> 第二話「式神」

友梨「はああああああああ…最悪…」

私、無花果友梨は昨日、新しい姉、餝守琳の血を吸い陰陽師になりました。そして今、式神と登校しています。

友梨「何で私がこんな目に…てか私が血を吸ったからとおもうけど…」

友姫「友梨~!」

友梨「友姫だぁ…」

そうこの子は私の親友八代友姫。中学二年生の時に知り合い、今では知り合い。ちょっとメルヘンだけど…前はバリバリのヤンキーなんだよ?うん。

友姫「今日の授業なんだろねぇ~?」

友梨「朝からテースート。」

友姫「うわー…テンション下がった…」

友梨「しかたな…え?」

私はその瞬間驚いてえ?って言ってしまった…なんと友姫の後ろに猫がついてきている。しかもその猫…あの狐と同じくオーラが出ている…!

友梨「ゆ、友姫…」

友姫「ん~?どうしたぁ?」

友梨「…あれ…」

友姫「あれ?見えるの?」

友梨「え、えっと…」

ガシッ!

友梨「ほえええ?!」

友姫「見えるんだ~!てことはワタシと同じおんみょーじだね!」

友梨「…え?友姫もしかして…」

友姫「うん!ワタシ、おんみょーじだよ?」

友梨「…はああああ?!」


なんと友姫が…陰陽師だと言うのだ…朝から頭おかしくなりそう…そして友姫から思いがけないことを言われる…

友姫「うちのクラスにはワタシを含め五人いるの。友梨がおんみょーじなら、六人だね!」

友梨「…死にそう…」

友姫「だいじょーぶだって!知り合いたくさんいるから!ちなみにだけど、なんの式神?」

友梨「…狐…」

友姫「良いなぁ~!狐かぁ…ワタシ猫だよ…」

友梨「そっちの方がまだまし…」

友姫「ほら!元気出していこ~?」

友梨「うん…」


キーンコーンカーンコーン…

友梨「はあああああ…まさかの陰陽師が…五人も…夢見てるのかな…」

駿平「陰陽師がなんだって?」

友梨「うわあああああ!」

駿平「ビックリした…で?陰陽師がなんだって?」

友梨「えーっと…」

駿平「八代から聞いてる。お前陰陽師なんだよな?」

友梨「…はい。」

駿平「はいって…なんでだ?」

友梨「…義理の姉の血を吸ったら陰陽師になりました…」

駿平「…そうか。」

友梨「…帰ります。」

駿平「待て待て待て。帰るな。今日俺ら集合だから来いよ。」

友梨「いえ。帰らせていただきます…」

駿平「来い。」

友梨「え、ええええええええ?!」

ズルズルズル…


ガラガラガラ

駿平「八代ー!連れてきた。」

友姫「アリガト…って友梨ー!だいじょーぶ?」

友梨「…死んだ。」

友姫「死んでないよ。」

朱音「友姫、なんで委員長つれてきたのよ。」

友姫「え、だって陰陽師だし…」

友梨「…朱音ちゃん?」

朱音「委員長ー?ほんとに?」

この子は鈴蘭台朱音。クラスメートの子でバリバリの運動系女子。この子の後ろには…兎が見える…。

友梨「ほんとだよ…狐。」

朱音「ええええ?!すご!委員長いいのもらってるー!」

友梨「よくないよ…。」

大貴「友梨、まじ?!」

この子は朝顔大貴。私の幼馴染み。幼稚園から知ってる。明るくて優しい。本をよく読んでいる。大貴の後ろには…げ、蛙…

友梨「…蛙なんだ…」

大貴「え?蛙苦手?」

友梨「当たり前でしょ…」

駿平「大丈夫かぁ?」

あ、紹介するの遅れたけど…那須駿平。同クラで、私は大嫌い。運動系男子。こいつの後ろは…なにこれ…猿?

駿平「俺のわからないだろ?これは鵺。猿みたいなもの。」

友梨「そんなのいるんだ…」

駿平「まぁな。」

麻美「全く…委員長がそんなことになるとは…重大ですわ。」

この子は…私の幼馴染み…紅葉坂麻美。お嬢様キャラだけどお嬢様じゃないの。この子は…げ、蜘蛛。らしいけどね。

友姫「てか、麻美ちゃん友梨ちゃんと幼馴染みだから委員長って言わなくてよくない?」

麻美「いいえ!委員長と呼ばしていただきます!」

友梨「別に良いよ…委員長じゃなくて…」

駿平「とりあえず、揃ったな。」

友姫「うん!じゃあ…」

友梨「?!私?!」

友姫「うん!これからよろしくね!」

麻美「委員長。よろしくお願いいたしますわ。」

朱音「よろしく!委員長!」

大貴「よろしく。友梨。」

駿平「よろしくな。委員長さん。」

友梨「よ、よろしく…」

てことで私は陰陽師組の中に入ることになりました…そしてまた新たなる陰陽師がー


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る