この二人だからこそ上手くいくんでしょうね。
感性が違っても、羨ましいと感じる秋ちゃん、いいですね。
文月ちゃんは周りにいないようで、いるんですよね。きっと。
21段の階段への拘りシーンと、煉瓦が血の色に見えてしまうシーン
共感しました。生きづらいのではないかと社会は思ってしまいますが、
たった一人秋ちゃんに肯定されるだけで、生きていけるんですよね。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
階段と煉瓦のエピソードに共感いただいたんですね。星都さんの共感力の高さ、さすがですね!
生きづらそうな文月ですが、肯定してくれる秋ちゃんがそばにいることでバランスを保っているようです。一方の秋ちゃんは羨ましさに身悶えしてますが、、、なんだかんだ言って、この二人は相性がよいのだと思います。
久里さんはいろんなタイプの小説を書きますね。幅が広くてすごいです。
苦しい胸の内を抱えながらも、自分にはないものを相手に見出し羨ましく思う。そんなちょっと依存的な恋愛。
文月にとっては変わった自分を受け入れてくれる人であり、秋ちゃんにとっては違う世界に気づかせてくれる人。
私は二人ならではの関係で、長く続いていくのではないかと思います。秋ちゃんが文月にまともになることを求めない限り、ハマった凹凸のようにうまくいくんじゃないかな〜。
私は文月でも秋ちゃんタイプでもないので、とても新鮮な気持ちで読ませてもらいました。私の住む世界は狭いので、そうだ!世の中にはいろんな人がいるんだ!と改めて気づかされました。
作者からの返信
こちらにもお越しいただきありがとうございます!
いまは書きたい欲求の赴くままにいろんなタイプのお話・文章を書いています。ずっとこんな感じかもしれませんし、そのうち収斂するかもしれません。。
今回は苦めなお話になりました。互いに依存しているとの読み方、鋭いですね。二人それぞれが焦燥感を抱いてあやうさはあるものの、仰る通り、うまくはまった二人になりそうな気がします。たぶん秋ちゃんが文月にまともを求めることはなくって、自分の嫉妬心をすこしずつ飼い馴らしていくのかなと。
やや特殊なふたりですが、こんなのも世の中にはいるんじゃないかなと思っています。この先のお話も、タイプはまた違いますがそんな人たちを描いていますので、ご自身や周りの人たちと見比べお楽しみいただけましたら幸いです!
文月は自分の中にある、説明できない何かに苦しんでいるのが伝わりました。
それで誰かに迷惑をかけている自覚もあって、本当はちゃんとした子になりたいことも。
一方で「僕」の方も、説明できない何かがあって文月と一緒にいるんでしょうね。
面倒な思いをさせられたのに、誕生日おめでとうの一言、本当に暖かいです。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
文月と「僕」の思いを丁寧に読み解いてくださいましたね。そうなんです。彼女はそれなりに自覚があって、でもどうにもならなくて苦しんでいるのだと思います。
そして「僕」の方も、惹かれたり嫉妬したりあわれに思ったりと一筋縄でない説明しがたい思いがありそうですね。
葛藤に苦しんでも最後に「おめでとう」の一言が来るあたりに、「僕」の深い愛情があらわれている気がします。そこを感じていただいてうれしいです!
久里 琳さま、御無沙汰いたしておりますm(__)m
『苦い恋が薬になんてなんない』を拝読いたしております。
私事ではありますが、ようやく目の腫れが引いてまいりまして、少しずつではありますが、読書を楽しめるようになってきました。また宜しくお願いします!
「いつもなにかを弔っている」ような彼女。ちょっと不思議な、いいえ、かなり不思議な、現世離れした雰囲気ですね。そんな彼女に魅力を感じる彼の「恋心」が伝わってきました。ちょっとだけ江國香織さんの『きらきらひかる』の笑子さんと睦月くんを思い出します。危ういんですけれど、其処がいいのです。
そして、この御作品でも「此間(こないだ)」、「肯(うなず)く」など、漢字とルビ遣いが久里 琳さまらしいと感じられ、何だか不思議に懐かしゅうございます。
タイトルが『ならない』ではなく、『なんない』というところにも惹かれます。
また続きを楽しみに読ませていただきたく思います。
作者からの返信
宵澤さん、こちらにもお越しいただき、ありがとうございます!
目の腫れから快復されつつあるとのことで、よろこんでおります。書いたり読んだりできるのがやっぱり幸せですよね。とはいえご無理なさらず、ご自愛くださいませ。
江國香織さんの作品はいくつか読みましたが、『きらきらひかる』は未読でした。登場人物の名が睦月くんとは、文月とも不思議なご縁を感じます。これは読まなければ! ご紹介ありがとうございます。
文月は、不思議な感性をもった女性ですね。そこに嫉妬しながらも惹かれる秋ちゃんとの関係も、この先に危うさを孕んでいるような気がします。
漢字とルビ遣いに私らしさを感じられるとのお言葉、それにタイトルにも触れていただいて、うれしいです。タイトルは音の響きと語感から、これかなと思ってつけました。
この先もまっすぐ復調されることを祈っております。またよろしくお願いします。
編集済
遅ればせながら新作を拝読しに参りました。
そして、タイトルからのこの前後編、オムニバス形式なので二人が再登場するかは分かりませんが、この感覚には親近感というか、既視感があります。
私なりの捉え方なので、気に触ってしまったら申し訳ないのですが、おそらく社会的には文月の感性は病的、控えめに言っても不要なものでしょう。しかし、秋はそこに確かな価値を見出し、それを共有できること、そして保護することにアイデンティティーを抱いている。
それを共依存と呼ぶのは簡単ですが、二人が認識を一にする限りにおいては、それは真実であり、幸せなことでもある。そんな風に思えます。
まあ、そんな彼女が数年したら普通の男と結婚して、あの独特の感性もどこへやら、普通の主婦として子育てしている姿を見て、あれは何だったのだろうと一人思い悩ませられるなんてこともあるかもですが。
作者からの返信
こちらもお読みいただき、ありがとうございます!
二人に親近感/既視感を感じていただいたとのこと、光栄です! 私も、文月の感性は少し病的でこの世に生きづらくするようなものだと感じます。一方で秋ちゃんがそこに価値を見出し、羨ましく妬ましく思うところにも共感を感じてしまうのです。
彼女が普通の主婦になって幸せを掴むのであればそれに越したことはないのですが、なかなか難しそうな気がします。。。それでも、秋ちゃんと手をつないで、苦労も二人で乗り越えていってくれればいいなと願っています。
色とか視界とか見えてる世界なんて誰一人として同じものを見ていないのですが、それでも秋ちゃんは極めてまともで一般人ですね。
文月ちゃんと身体も心もすごく近いのに、感性だけが遠く離れていて何だか遠距離恋愛のような関係性に感じます。
遠いからこそ求めあっていて、きっと秋ちゃんはもう文月ちゃん以外じゃつまらなくなってしまっているんでしょうね。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
たしかに世界の見え方は人それぞれで、一人ひとりに見えているものがユニークなものではあるんでしょうね。そうやって秋ちゃんが自分の世界を見る目に自信を持てればいいのですが、、やっぱり文月の眼には羨望を感じてしまうようで。。。その満たされなさ、焦燥感を、遠距離恋愛のようと感じられたのは鋭いですね!
仰る通り、秋ちゃんはもう文月から離れられなくなってしまっていますね。
自分は秋ちゃんタイプかなと思いました。社会に不適応といいつつ、割と普通の人間。文月のような突き抜けたタイプが羨ましかったりします。でもこういう人と友達や恋人として付き合う度量の広さがない…。だから昔から自分は恋愛に疎いんだなと思います。恋愛って、いろんな「面倒くさい事」を受け入れる事なんだな~、とつくづく思います。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
秋ちゃんタイプですか。文月が羨ましくなっちゃうんですね。実は私も文月を見たら、羨ましくてしょうがないんじゃないかと思うのです。
そして、恋愛に疎い…のですね。ますます似ているような。。面倒くさいが勝つ感覚、頷いてしまいます(^^;)
実生活で恋愛に疎い分、物語で昇華してみたのですが、それでは甘くならないのも道理ですよね。。。
ぼーっとしていて、ジャンルや紹介文を確認せずに読みはじめて(すみません
第1話の吸血鬼のくだりで、ああ、特殊能力者のお話かな・・・・
?となって読み返して、ストーリーを把握できました。
他の人にとっては何でもないようなことに異様さを感じてしまう文月、なんだかわかる気がします。
文月が特殊なことは理解できても、あくまでまともな秋ちゃん、
関係が長く続くとは思い難い一方、ゆくえの気になるカップルでした!
作者からの返信
応援ありがとうございます!
わざわざ読み返していただいたんですね。ありがとうございます♬
文月の感覚、わかってしまうんですね? さすが、『Translucent Marchen』の異世界をつくられるぷろとぷらすとさんならでは、のセンスですね!
一方の秋ちゃんは自身の想いに反して、まともなんですよね。。脆く危うく繋がるふたりが、それでも幸せになるよう祈ってあげていただければ!
彼女は見えないものが見える特殊能力の人だと思ってました(笑)
ちょっと違いましたね。「目に映るけど目に入らない」ものを見る人でしたね。
同じものを見ていても、見えるものが違う。それはそばにいても違う世界に生きているようなもので、秋ちゃんは彼女と同じ世界に行きたいんだな、それってやっぱりちゃんと恋なんだろうな、と思いました。
言い方を変えれば、わりと普通にあることかもしれません。
書かれた久里さんの感性も素敵です♬
作者からの返信
応援ありがとうございます!
今回はファンタジー要素なしでした☆ でも他の人の目に入らないものを見る力は、ある種特殊能力かもしれませんね。
私の感性も素敵と仰っていただき、ありがとうございます♬ 勇気づけられました!
一方、文月の感性を羨みながら、同じものを見たいと願う秋ちゃん。そこに恋を感じていただけましたか! 私も、彼の心に恋はあるのだと思います。ただ嫉妬や羨望が混じって、悶々としているのが暗い翳を落としていて、心配なところではありますね。。互いが互いを必要としているふたりが、いつまでも続くことを願っています。
琳さん、こんにちは。
雰囲気とか性格とかは全然違うと思うんですけど、それでもやっぱりルカとテディの関係性を思い浮かべてしまいました。たぶん、シックスフォームに上がる前くらいの頃の。
文月さんはちょっと芸術家タイプの、実はけっこうふつうの子じゃないかなと感じましたが、でもほんの少しヤンデレ感がありますね……。
ただ、秋ちゃんはルカとは違って神経繊細、彼女の思考に同化したいと望んでいるぶん危うい気がします。このまま彼女と一緒にいると、秋ちゃんのほうが病んでしまいそうな。。。
読後、とびきりビターなチョコレートを食べたような、なんだか苦さの残るふたりのエピソードでした。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
文月が振り回し、依存する様子はたしかにテディに通じますね。秋ちゃんはルカほどの包容力はないかもしれませんが、、それでも真面目でやさしい面と、愛はたしかにあるのだと思います。問題は仰る通り、彼女を羨んで同じようになりたいと望んでいるところで。。しかもこれはきっと努力してどうなるようなものではない、しかも彼自身が痛いほどそれを分かっている、というのが彼にとっては悲劇的なのかな、と。
それほど秋ちゃんが焦がれる文月の感性は、おそらく本人にとっては人生を生きづらいものにする邪魔な荷物でしかない、というのも切ない皮肉で、、ビターですね。
編集済
人って自分の求めるものを手に入れることができないんだなあとつくづく思いました。普通に憧れるけどけっしてそうはなれない文月と、自分は普通じゃないと思いたいのに凡人であることを認めざるをえない秋ちゃんと。気持ちの方向性が食い違っているのにお互い依存してしまう関係性がよく見えました。文月から強迫観念みたいな拘りを感じてとても苦しそうだなあと思うのに、秋ちゃんがその感性に嫉妬しているのがたまにエゴイスティックにすら見えてしまいました。感情としては秋ちゃんの方が暗くてどろりとしたものがあるんですよね。刹那的なことを延々と続けていく二人はこのままどれぐらい一緒にいられるのだろうかと思いました。
作者からの返信
こちらにもお越しいただき、ありがとうございます!
気持ちの方向性が違うのにお互い依存してしまう、、まさにそんな関係を描きたくて書いた物語でした。そして、互いが相手のなかに自分にないものを見つけるという悲劇で喜劇な関係ですが、仰る通り、嫉妬してしまう秋ちゃんの方により暗い情念がこもっていますね。
危ういバランスの上に立つふたりがこの先ちゃんと続くのか、、秋ちゃん次第なのかもしれません。
こんなに深く読みこんでいただいて、うれしいです。次はまたがらっと雰囲気が変わりますが、引き続きお楽しみいただければ幸いです!