主人公は俗に言う隠キャで、多少ゲームが好きな程度。
e-スポーツ同好会に誘われ、そこで隠された才能が開花し無双する? ……ノー。
たまたまマイナー趣味が合うヒロインと遭遇して、誰もがうらやむラブロマンスが始まる? ……ノー。
この物語は、徹底的に厳しい。主人公はいじめ抜かれ、徹底的に打ちのめされ、周りはそれに安易に手助けしない。
自分の力で、なんとかするしかない。
だからこそ、この痛みを感じるほどの厳しい物語は、確かにやさしい。
最終的に、主人公は自分だけの、唯一無二にしてチームメイトたちが求める特殊能力を見つける。
それをただの才能だと言うなら、こう問おう。「あなたは、同じように使える?」
ひりつく物語を、ありがとうございます。
好きなんですよね…RTA(花京院)
メガネ型ワイアブル型板チョコ型ですか…ゲーム機というかゲーム端末もこんなふうになっていくんでしょうか(板チョコ型など無い)
こんな仮説を立ててみました。
たとえばスマートフォンの日本語変換。
ある一定以内の入力速度に対してインターフェイスが最適化されており、それ以上の速度であると誤入力や未入力、typoやガバの温床になるのでは、と。
そして現代の入力装置と言えばDパッド!
Dパッドこそ現代のRTAを支えている!もはやRTAの切り札!
…そして。
入力速度が早くなるほどガバるスマホ(笑)(歪曲)(煽り全1)
速さでも利便性でも現在の俺らに未来のRTAerは勝てないということですなガハハ!
未来?カカカカカ
いつでも挑戦お待ちしておりますよ(主にガバの頻度を競う種目で)
主人公は高校に入り、部活選びに悩んでいた。そこで、部活の勧誘を受けたのがe‐sports部だった。しかし入部試験に行われたゲーム内のサバイバルで、主人公は不甲斐ない結果しか残せなかった。しかし主人公は、同級生にバトミントン部に誘われ、「誰でもいいから入部してくれないかな」という言葉に、ハッとする。「誰でもいいわけじゃない。俺だからできることがしたい」と、主人公は再びe‐sports部の門を叩く。そしてゲーム内にいたある人物とフレンドになり、密かに鍛錬を積んでいた。しかしそのフレンドは善意から主人公を鍛えていたわけではなく、主人公から全てを奪うために悪意を持って近づいていた。
そんな中、e‐sportsの大会が行われることになった。e‐sports部の目標はもちろん優勝することだ。序盤の段階で部活の三人の先輩がクリアしていく中で、主人公だけが迷宮に残された。心配する先輩たちが見守る中、主人公は大きな進歩を遂げいていた。そして主人公は、その戦いで他人の人生までも変えていく。
これはただのサバイバルゲームではない。e‐sportsを通じた人間関係を描いた青春小説であり、主人公の成長物語だ。
e‐sportsものを書くときに、誰もがキャラクター設定に悩むところだが、この作品では、現実の先輩たちと主人公がゲームの中でもきちんと書き分けられていて、それぞれを見失うことがありませんでした。例えば優し気な先輩なのに激辛マニア。唯一の女子の先輩は超酸っぱいのが好き。厳しい先輩なのに激甘党、という風に、正確と好みが少しずつずれていて、面白かったです。この三人の先輩はゲームの中ではそれぞれのプレイスタイルに応じた武器を使い、戦法も違います。
e‐sportsが好きな方も、今まで興味がなかった方も、この作品で是非触れてみてはいかがでしょうか。きっと、心打たれこと間違いなしです。
ちなみに、これは一章分のレヴューになります。たった一章でこの内容が詰まっていることにも驚きで、作者様の筆力の高さが伺えます。
是非、御一読下さい。