28への応援コメント
伏線(というか答え合わせというか)の嵐で鳥肌が…。
前話でのエルフルトの話で、カイルが重体のブレイリーを
「あの時あれほどまでに取り乱し、形振り構わず命を繋ぎとめようとした」
のは、もちろんブレイリー本人やレーゲンスベルグのこともあるんだろうけど、ロスマリンの伴侶になる人だって気づいていたからっていうのもあるんだろうな…。
ところでカイルが日記の謎解きに夢中でエルフルトの
「あの方がこの結婚をどれほどお喜びであろうか」
の記述をふーん、って感じで読み飛ばして(?)いるのが、読者心情的熱量が暴走しそう…。これ、あなたのことだよ!って。
作者からの返信
ありがとうございます。今回も嬉しく拝見しました。
カイルワーンがいつ「ロスマリン・バルカロールの名前の伏せられた夫」がブレイリーであることに気づいたのか、それに確信を持っていたのかは次作でも完全には明らかにはしないのですが、気づいた瞬間「ああ」とほっとしたことは間違いないんですよね。
歴史の断片に、エルフルトをはじめとしたみんなの「自分への思い」が残されていることに気づいたならいい、と作者は思っています。
26への応援コメント
「未来がどれほど暗く見えたとしても、目覚めたくないと願った朝が、どれほど絶望に満ちていたとしても。生き続けていれば、人は変わる。
絶望すらも、時が形を変えてしまう。こんなにも丸いものへと変えてしまうのだ。
そうやって誰もが、喪失から立ち上がり、喪失を越えて生きていくんだ。」
↑ここで、本編の方のタイトル回収というか、むしろタイトル回収した上でさらにその先へ進めた感がありますね。それは、「遺された者」たちが、ようやく「遺された者」を卒業して、死者から見た自分・死者に捕らわれる自分ではなしに、一人称視点の、自分を生きる自分を獲得できたとも言えるのではないかと思いました。
それにしてもカティスの「兄さん」呼びはずるい。涙腺崩壊です…。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
昔本編を書いた時は、まさにあの時のカイルの心境そのままだったんですが、年数がたってみて私自身が今回のブレイリーの感慨に到ったように思います。
その瞬間には世界が終わるような喪失であっても、それが自分の人生の全てになることは決してないんだな、と。
ブレイリーも私も長い道のりでしたが、本作をもってようやく先に進めましたし、読んでくださった方の気持ちに決着がつくものであったならよかったと思っています。
カティスの「兄さん」は、本当に書きたかったです。
いずれはセプタードのことをそうカティスが呼ぶシーンをきます。そこまで辿り着けるよう頑張ります。
編集済
25への応援コメント
ブレイリー......壮絶な過去ですね。
蓋をしていた過去にちゃんと向き合えるようになるまでにこれだけの時間がかかったのですね。・゚・(*ノД`*)・゚・。
しかし、お母さま初めバルカロール家の方々、いいですねぇ!
作者からの返信
ありがとうございます。
無責任ながら、作者の私もここまで壮絶だとは最近まで知りませんでした。
でもこれで私自身がブレイリーの卑屈さや「自分に対するどうでもよさ」が納得できた感があります。
バルカロールは本当のところを言えば、まだまだ一筋縄ではいかない相手ではありますし、そのことをブレイリーも悟ってはいます。
しかしあの家の人たちは、ロスマリンの恋の相手と噂されたブレイリーがずっと気になっていたし、今回の一件で「大軍率いて姫様を颯爽と救い出してきたぞ旦那様かっけーー!」と明らかにテンション上がってます。
これからのバルカロールとブレイリーの関係については、この後でちょっと触れるので楽しみにしていただければ嬉しいです。
終章への応援コメント
堂々の完結ですね♪
完結おめでとうございます!
3作とも、熱い思いに突き動かされるような物語ですね。
毎回の更新、楽しませていただきました。
読ませていただき、どうもありがとうございました!
作者からの返信
こちらこそ最後まで読んでいただき、また沢山コメントをお寄せくださいましてありがとうございました。
三作とも、誰もが懸命に誠実に生きた物語だと思っています。
本シリーズは、まだいくらかの謎を残しています。
更新頻度は転載よりも遅くなるとは思いますが、またお付き合いいただければありがたいです。