「未来がどれほど暗く見えたとしても、目覚めたくないと願った朝が、どれほど絶望に満ちていたとしても。生き続けていれば、人は変わる。
絶望すらも、時が形を変えてしまう。こんなにも丸いものへと変えてしまうのだ。
そうやって誰もが、喪失から立ち上がり、喪失を越えて生きていくんだ。」
↑ここで、本編の方のタイトル回収というか、むしろタイトル回収した上でさらにその先へ進めた感がありますね。それは、「遺された者」たちが、ようやく「遺された者」を卒業して、死者から見た自分・死者に捕らわれる自分ではなしに、一人称視点の、自分を生きる自分を獲得できたとも言えるのではないかと思いました。
それにしてもカティスの「兄さん」呼びはずるい。涙腺崩壊です…。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
昔本編を書いた時は、まさにあの時のカイルの心境そのままだったんですが、年数がたってみて私自身が今回のブレイリーの感慨に到ったように思います。
その瞬間には世界が終わるような喪失であっても、それが自分の人生の全てになることは決してないんだな、と。
ブレイリーも私も長い道のりでしたが、本作をもってようやく先に進めましたし、読んでくださった方の気持ちに決着がつくものであったならよかったと思っています。
カティスの「兄さん」は、本当に書きたかったです。
いずれはセプタードのことをそうカティスが呼ぶシーンをきます。そこまで辿り着けるよう頑張ります。
はう......
『それでも朝日は昇る』ですね。
作者からの返信
はい、そうです。
本編を書いた時はこんな感慨に辿り着くとは思わなかったんですが、月日がたつとはこういうことなんだと、作者自身がびっくりしています。
でもブレイリーやカティスがここに辿り着けてよかったと思っています。