男の料理教室(140字小説)

塩塩塩

男の料理教室

「熱い鍋、はい1、2、3」

師範の掛け声に従い、私達白帯は自らの耳タブをつまみ、手を下ろすを繰り返した。

「柔道もシチューも受け身から始めなければ怪我するぞ」

その時、数人の黒帯が乗り込んできた。

「道場破りだ!」

私達白帯は咄嗟とっさに耳タブをつまんだ。

私達は、まだこれしか教わっていないのだ。

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男の料理教室(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t

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