第10話 (ノ・∀・)ノ=●ウンコー!!(;゚□゚)


ジュリアを倒す為の戦略を組み立てた。今から説明しよう。


俺はスライムの残骸を木の棒の先端に刺さった。ウンコのような形になってるけど、そんなことはどうでもいいのだ。


そんな俺を見て、セーミスちゃんが心配そうな目で俺を見つめた。


「カイン君、今は遊んでる場合じゃないでしょ?」


「遊んでるように見えるけど、そうじゃない。立派な戦略だ」


「はあ・・・」


信じていないようだな。よし、彼女に俺の本気を見せてやる!


「うおおおおお!!」


俺はジュリアの風攻撃を避けながら、全力でジュリアの近くまで走り抜けた。


その時、俺はようやく、ジュリアの正体を見極めた。


なんと、木の中から生えてくる美少女だった。


緑色の長い髪、白い肌、細い肩に目を奪われるほどの巨乳。


顔は幼い感じで、表情がほとんどない。


二つの緑色の目は、冷たく光る。


あいつは今まで、一番人間に近い姿のモンスターだ。


あいつを生きたまま捕獲したいけど、多分そんなに上手くはいかないはずだ。


なぜなら、あいつは俺を殺そうとしてる。こっちに手加減できるほどの余裕はない。


「そーれ!」


木の棒をあいつの攻撃範囲内投げる。


俺の考えが正しければ、ジュリアは「自動防衛反撃」のスキルの影響でスライムの魔力に反応するはずだ。


そして、俺の予想が見事に実現した。


ジュリアは長い枝を使い、スライムの残骸に殴る。


「よし!」


これでスライムの毒液がジュリアの体に移るはずだ!


傍から見ると、ウンコを投げつけたに見えなくもない。


多分、すごくカッコ悪いだろうけど、俺はまったく気にしない。


大事なのは、ジュリアの有利状態を打ち消す事だ。


念の為に、セーミスちゃんの魔眼で確証を取ろう。


「セーミスちゃん!やつのステータスをお願い!」


「了解!えい!」


 対象:樹精ジュリア

 状態:スライムの毒(数値減少中)

 職業:無し

 精神: 55/60

 生命:260/300

 攻撃: 80/120

 防御: 90/100

 速度: 5/8


「よし!上手く行けた!」


スライムの毒って、想像したものよりやばかった。


ジュリアはみるみるうちに、だんだんと動きが鈍くなる。


「やったねカイン君!そんないたずらのような戦略が本当に効くなんて、予想外です!」


「正直、俺も確信がないけど、試しにやってみたら正解って感じ?とにかく、今が絶好のチャンスだ!全力の魔法でガンガン攻めるぞ!」


「頑張って!カイン君!」


セーミスちゃんの応援を背に、俺は魔法の炎をジュリアにぶち放す。


ジュリアは枝と風を使い、俺に攻撃を当てようとしたが、彼女の速度は俺の動きに追いつけない。


俺は全ての枝を焼き払い、どんどん魔法の玉をジュリアの体にぶつける。


同情するな。やつは弱体化されたけど、まだまだ戦う力を残っている。


下手すればこっちがやられる。


確実にあいつを倒す。息の根を止める。その時までに気が抜けない。


しかし、セーミスちゃんが俺を止めた。


「カイン君!そこまで!」


「どうした?」


「今の彼女はかなり衰弱になっている。精神力も残り少なく、もはや反撃などできないはずです。今から彼女を仲間に引き入れてください!」


「よし、俺に任せろ!」


俺は反撃を警戒しながら、こそこそとジュリアに接近。


近くで見ると、やっぱりジュリアはもうグタグタ、セーミスちゃんの言う通りにとても反撃できるようには見えない。


つまり、勝負は俺の勝ちだ。


さあ、ご褒美タイムの時間だ!かわいい怪物美少女を己の欲望のままに、あんなことやこんなことをする大チャンス!


必死に頑張っていた俺には、当然その権利があるのだ!

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悪魔少女(サキュバス)と挑む夢の迷宮~美少女形態のボスモンスターを倒したらご褒美が貰える?~ 方針あらた @hexin

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