第2通
昨日はぐっすり眠れた。今日はいつにもまして学校に行きたくないが、偉いから行くことにした。
「行ってきまーす」
母親にそう言うと、外へ出た。
案の定外には凛子の姿があった。
「昨日はどうしたの?具合でも悪かったの?」
凛子は美人だ。そりゃ僕なんかとは釣り合わないぐらいのだ。見惚れるのは当たり前だ。話が頭に入ってこない。
「あーうん」
「じゃあ決まり!次の日曜日駅前に10時ね!」
「ごめん、なんの話?」
「もう!遊びに行こうって言ったじゃん。ちゃんと話聞いてよ!」
「ごめん悪かったよ。」
「で、どこ行く?」
「お前の好きなところでいいよ。」
「なにそれ〜一番困るじゃん!」
そんなことを話していたら学校に着いた。
凛子と別れると、教室に入った。すると真司が、
「よお!おはよう!」
とアホみたいにデカイ声で言ってきた。僕はそれに返事をすると席に座った。やはり今日も視線を感じる。うちの学校に女性の教師が少なくて助かった。モテてしまうからな。ちなみに僕は、身長は中くらい、運動そこそこ、勉強そこそこ、モテる要素がびっくりするほどなくてびっくりした。未だに自分の身に何が起きているのか理解できなかった。
告白された。
同じクラスの人だ。彼女の名前は水石和瀬。おっとりしていてドジである。そして、発育が他の人よりいい。何を言いたいか、察してくれ。さて、ひとまず彼女の告白は保留にしたが、どうしよう。水石もめっちゃかわいい。しかし、ここまで積極的な子だとは思っていなかった。
「日曜日は凛子と遊びに行く約束があるからそれまでには片づけておきたいな。」
誰に向けてかわからないそんなお休みという言葉を放って僕は寝ることにした。
モテ期到来のお知らせ! 安田もちもち @KaBAmoK
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。モテ期到来のお知らせ!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます