世界の終わりと始まり

白鼠

第1章 ―― 幼き吸血鬼編①――

 ――人間同士の争いが絶えぬ時代に世界の秩序を守りし神々は集団としての人間の結束を強めるためあらゆる種族を作り出した。

 ―天神族てんじんぞく龍神族りゅうじんぞく精霊族せいれいぞく機械族ガーディアンぞく吸血鬼族きゅうけつきぞく賢人族けんじんぞく悪魔族あくまぞく魔神族まじんぞく人間族にんげんぞく巨人族きょじんぞく

 人外ならざる種族の出現によって人々は中央大陸へと移住し戦争禁止令と人に危害をもたらす種族の殲滅を目的とした中央王国騎士団を設立した。

 しかし、人間には相手を切り裂くような爪もなければ、相手を圧倒するような叡智もない。

 戦争と呼ぶには程遠い圧倒的な他種族による殺戮だった。

 この状況に見かねた神々は人間族を始めとするあらゆる種族に祝福ギフトを与え、人間族には『勇者』と呼ばれる聖なる力を持つ存在を作ると同時に中央大陸を囲む海を獰猛な生物の棲みかにして、魔海領まかいりょうと呼ばれる海に変えて他種族と人間族が出入りを拒むような海を作った。

 人々は祝福と『勇者』、魔海領という恩恵を与えてくれた神々に感謝と信仰心を抱いた。

 けれども、絶対的な安全地帯など世界には存在などするはずもなく他種族の中でも強力な祝福を受けし者が魔海領を越え中央大陸に侵入してきた。

 人々は祝福と魔海領があるからといえども怠惰的に過ごすのではなくあらゆる種族の中でも頂点に立ちたいという傲慢さ故に人々は与えられている祝福をどのように効率良く強力なちからに出来るのかを考えた。

 そのなかで、人々は祝福がどのようにして発動するのかを考えた。

 するとあるひとつの可能性が考えられた…

 それは、――大気中の中に祝福を発現させるためになにかしらの作用が働いているのではないか?――というひとつの可能性だ!

 人々はそのような可能性があると分かるとすぐに祝福を発動時に術者を囲む大気中を観測した。

 すると、術者を囲むようにして莫大なエネルギーが観測された。

 人々はこの莫大なエネルギーのことを魔力エネと呼んだ。

 そして、魔力エネの循環効率を上げるため様々な研究や試行錯誤を繰り返し悠久の時を経て魔力の循環効率を上げる研究に成功した。人々はあらゆる種族のなかで人間族が最強だと確信し信じた。

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 神々は人間達の成長具合に満足すると不適な笑みを浮かべた。

 まるで、これから起こるであろう結末に対して待ち遠しいかのように……………


 ――――――――――――――――――――

 祝福→ギフト

 魔力→エネ

 と呼びたいと思います。

 誤字脱字に関してやこのような展開にしてほしいという意見も下さると嬉しいです。

 投稿については不定期になると思いますがなるべく早く投稿できるようにしたいと思います。

応援コメントも貰えると嬉しいです。

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