あの時。君に恋をした話
@masato5963
第1話 始まり
これは僕が今まで生きた中で1番と言っていい程に
恋をした話しである
始まりは一目惚れだった…
あの時の君の顔や髪型、制服姿は今でも覚えている
全ての神経が踊っているかのような感覚だった
ずっと見ていられると思った
よくある話になるが少し余談をすると
僕は中学2年生だった。ただ毎日学校に行き
自学というノート1ページに漢字や数学の問題
をぎっしり埋めて提出しないといけない。
いわゆる宿題だ
それをずーとため続けて1週間に1度居残りをして
まとめてするような男だった
部活はサッカー部に所属していた
小学校6年生からクラブチームに入り
中学校にあがったら部活に入ろうと決心していた
正直な所部活の中では上手い方だと思っていた
なにも変わらない学校生活を送り
毎日部活に行き、そこそこ充実していた
そして僕には彼女がいた
吹奏楽部でトランペットを弾いている
素敵な彼女だった、とくに中学生のカップルだから
なにもしていなかったが楽しんでいたのは覚えている
そんな時に僕は別の女性に一目惚れをしたのだ
今考えれば彼女がいるのに、他の女性に一目惚れしてんだよ
って思うがその時の衝撃はそんな考えを
吹き飛ばすほどの威力だった
当時付き合っていた恋人には別れを告げた
理由はもちろん他の人を好きになってしまったと
正直に伝えて友達に戻ったのだが…
彼女は泣いていた。酷いことをしたと思った
でもあの名前も知らないあの子に全部持って行かれてた
当時の僕はその子に夢中だった。
別れを告げた3日後
僕は一目惚れの相手に告白をした
結果はNOの一言だった
理由を聞いたら前に付き合っていたその女の子と
とても仲がいいと話していた
しかも同じ吹奏楽部の同じトランペットを弾いていると
聞かされた。
それは断るだろうなと自分でも思った
でも1度振られたからと言って忘れれる程
僕は弱くなかった。逆に気持ちが高ぶっていた
そして時が少したち運動会の季節が訪れた
もちろん彼女の事を目でおっていた自分がいる
何かあれば話しかけて正直内容はほぼほぼ
無いような話しばかりだけど幸せだった
そして運動会が終わり中間テストの時期だ
僕は勉強という概念が全く無いと言っていいほど
自主的に勉強をする事がなかった
勉強しても将来役に立たないとずっと思っていた
先生からもテストの点数、授業態度が悪いと
叱られていた程のポンコツだ
だがそんな時友達からある事を聞いた
それを聞いたときはアニメの様な飛び跳ね方をしたが
少し悔しい思いをしていた
その内容は一目惚れした相手が運動会の時
僕の事を好きになっていたと風のうわさで
聞いたと伝えられた
なんで分かんなかったんだろう
分かっていたら告白して今頃、先生に怒られても
苛立ちなどせずニコニコしていただろうなと
馬鹿な考えをしていた
そして2度目の告白をした
結果はNO…
今回の理由は少し違っていた
中学3年になるまで彼氏を作らない
だから今はまだ誰とも付き合うつもりがないと
告げられた。
もちろんショックだった。
自分で言うのも尺だが人生で振られたことが
その子にしかないからだ。
しかも2度も。
でも逆の考えをしていた
あと半年経てば中学3年になると。
ならあと半年好きで居続ければ
付き合えるかもしれないと
その半年間は。猛アピールをしていた
そしてついに中学3年になった
クラスは別々だったので少し、いやかなり凹んだ
でも告白して、もし付き合う事が出来れば
クラスなんて関係ないじゃん!と浮かれていた
よし。これで決める
3度目の正直だと思い告白をした。
結果はOK。
約1年間片思いした恋が見事に叶ったのだ
その時から主流となってきたLINEでの告白だった
携帯を片手にドキドキして待った返事が
理想とした返事だったので声を上げて喜んだ
次の日の朝。人生でこんなにいい朝がくるのかと
思う程気持ちのいい朝だった。
毎日通学していた友達に無言で肩を組み
報告がある。ついに付き合うことになりました!と
伝えた。その友達も前からずっと相談していた
相手だったからか僕と同じくらい喜んでくれていた
学校までの道は普段と何も変わらないが
いつもより何倍もキラキラしていた
学校に到着してみんなといつも通りの話しをしていたが
僕が付き合うことになりました!と報告すると
周りの人に一瞬で広がってしまった。
付き合って初めて会う日は
目さえも見れずにただ恥ずかっただけだが
カッコつけていた自分がいた
それからと言うもの毎日が幸せでたまらなかった。
学校が終わって僕の家で遊ぶことになった
初めて僕の部屋に来た彼女はどことなく
緊張している様子が目で見て分かるほどだった
気まずい雰囲気になり。距離を徐々に縮め
キスをした。彼女の唇は柔らかくて少し濡れていた
僕の唇は暖かいと言われた。
キスをした感想を言い合える程ピュアである
そこからというものよく彼女が家に来て
遊ぶ事が増えた。家ではキスの写真を取ったり
ただベットで寝てたり。漫画を読んだり。
そんな事をしていた。
そして時が流れ中学を卒業する事になった
僕は子供の時から親がよくタンスなど
様々な家具などを手作りするなどをこって作る人達だった
その影響か、何か大きな物を作って人に喜んでもらえる
ような職種につきたいと思っていた
だからか大工さんになりたいと思い初め
高校に行くなら建築関係を学べる所に
行こうと思い工業高校に入学した
彼女はと言うと保育士さんになりたいと思っていたらしく
女子校に入学した。もちろん保育課がある学校だ
お互い別々の高校になってしまったが
お互いの夢の為に1歩を踏み出していた
そして当時住んでいた家を引っ越すことになり
地元からそう離れていないが引っ越した
彼女とは少しだが前ほど会える距離ではなくなっていた
会えない日が続き毎日電話はしていたが
やっぱり寂しかった。
そしてお互いの高校生活ができていた
そんな時に彼女からデートのお誘いが来たのだ
僕は驚いていた。いつもそんな事を決めるのは
全部僕だったからだ。初めて彼女からのデートの
誘いだったため楽しみだった
場所は近くの動物園だ。
久しぶりにあった彼女はとても可愛く見えた
やはり僕の彼女は最強だと再確認した
そんな彼女と回る動物園はとても楽しいものだった
手をつなぎ歩いている。周りの目など気にする事も
忘れるほど彼女に夢中だった
人から見えない場所があったので思わずキスをした。
彼女は照れながらやめてよ。見られるよ。といい
顔を真っ赤にする
あぁなんて可愛い人だ。まるで天使なのか?と
疑う程だ
そんな楽しいときが終わり
日が暮れ帰らないと行けない時間が来た
彼女と乗る帰りのバスは手を繋いでいた
お互い外を見ながらなにも話すことはなかった
まだ帰りたくないとお互いが思っているが
それを伝えられない自分達がいた
そして彼女とまたどこか行こうねと
約束して手を降って見送った電車が
恋人として会う最後の時間だった。。。
そう。そこから喧嘩などが続き
別れてしまったからだ。
理由は今考えれば。全部自分が悪かったが
その時の自分はまともな考えができる状態じゃなかった。
そしてLINEで突っぱねるように別れを告げ
連絡が来ないようにしていた。
それから彼女から連絡が来ることはなかった。
お互い夢の為に努力して勉強をしていた
別れたあとにも彼女が何人かは出来たが何故かすぐに
別れてしまう。
理由は後から知った
自分の中できっぱり別れていたあの一目惚れをした
あの子が心のどこか片隅にまだいたからだ
自分では気づかないようにしていたが
別れて3年目。高校3年生になっていた僕は
また彼女の事を気にするようになっていた
連絡先はSNSですぐに見つかったので連絡してみた
久しぶりー!元気にしてる?
まるで久しぶりに話しかける友達のような
テンションで通知を送った
元気だよと返信が返ってき、それから連絡するようになった
連絡するにつれて過去の記憶が蘇るようになっていた
何故か楽しい思い出ばかりなんだ
僕は彼女を泣かせた事が何度かあった。
辛い思いをさせていた時もあった
でも思い出すのは二人で笑いあっていた
楽しい思い出ばかりだ。都合がいいのかも知れない
でもあの時なんで突っぱねるような別れ方を
したんだろうと後悔していた。
自分が降ったんだろ。自分が悪いんだろ。
なら降っておいて後悔するなよ。と言われれば
返す言葉もない
楽しい思い出が蘇るにつれ恋心がよみがえり
また付き合いたい。やり直したいと強く思った
そしてLINEで再度気持ちを伝えてみた
貴方と別れて別の女性と付き合っていたが
でもやっぱり君が好きだから忘れられないからと
伝えた。
彼女からの返事はこうだった。。。
じゃ、なんであの時、酷い事をしたの。突き放したの。と
返す言葉もなかった。ただ謝ることしか出来なかった
そんな僕に嫌気がさしたのか
今君は恋人が欲しいだけで私と付き合いたいと
思っていないと言われた
そんな事は決してなかった。
誰でもいい訳じゃない。こんなにも記憶に残っている
君との思い出を思い出のままにしたくない。
もう悲しい思いや辛い思いをさせないと
約束するからよりを戻してほしいと伝えた
もちろん答えはNOだ。
そこから連絡が徐々に減っていき、気づけばしなくなっていた
そして時がたち成人式の前日だ。
明日は成人式かぁー。みんなと会えるの楽しみだなと
ウキウキしていた反面。あの子に会えるのも
久しぶりだな、キレイになってるかなと思っていたやさきに
彼女からの着信。。
僕はベットにいたが飛び起きた
なぜなら彼女は付き合っていた時も電話は苦手
むしろ向こうから掛けてくるなどなかったからだ
そんな彼女から電話がきていた自分は
動揺しながら電話に出た
もしもし。久しぶり!
なるべく明るく行こうと思い話した
彼女はバイトが終わって電車待ちで暇だから
電話したんだーと伝えてきた
でも1つどうしても気になったので聞いてみた
なんで電話してくれたの?と
彼女からの返答はそろそろいいかなって思ったから。と言われた
僕は分からなかった。その返事の意味が
そんな気持ちで迎えた成人式当日
久しぶりに見る彼女は中学生高校生に会っていた
彼女とはまた可愛くなりとても綺麗になっていた
周りからも可愛くなったね!キレイになったね!と
話しかけられる程だ
遠くから見てることしか出来ない自分がそこにいた
なにを話していいのか分からないし
そもそもどんな顔をして話していいか分からなかった
結局。成人式、同窓会で一言を話さずに終わった。
僕は唯一成人式での後悔が出来た
あの時一言でも話せば何か変わったのかもしれないと
彼女は今何をしているのか
好きな人はいるのか
保育士さん頑張っているのか
なにも分からない。
ただ今でも思う
貴方は僕にとってかけがえのない存在だ
この先何があろうと忘れる事などないだろう。
何故なら今でも君の事をふと思い出しては泣いているからだ。
女々しいと思うかもしれないけど
それくらい彼女の事がすきだったから。
これまで関わってきた人の中で
好きになった人の中で1番という言葉では
当てはまらないような特別な存在。
お互いこれから出会う人ともしくは昔の仲間と
付き合い。結婚するかもしれない。
ただこれだけは言える。確信しているが
二度と君を超える人はいないと思う
でも二度と戻れる事はないとも思っている
だから引きずってばかりいる自分ともさよならしないといけない
だってもし君が誰かと結婚するってなったとき
式場で花嫁姿の君を見ると涙をこぼす事は
避けられないと思うから。祝福できないと思うから。
拍手で迎えられないよ。
過去の恋人との思い出や未練は
よく時間が解決してくれると聞く
だが別れてこんなにも時間がたっているのに
当時のままの君がまだ僕の記憶にいる
それは未練などという概念じゃなく
とてもいい思い出に変わっていっている
だから忘れたくはない
忘れては行けないと思っている
だから感謝の言葉をつたえる
あの時ぼくを好きなってくれてありがとう
あの時ぼくを恋人にしてくれてありがとう
あの時ぼくの事好きって言ってくれてありがとう
手を繋いでくれて。デートに行ってくれて
そしてかけがえのない思い出をくれて
本当にありがとう。
君と過ごした1年と数カ月はとても濃く
無駄のない日々だったよ。
僕に幸せを教えてくれてありがとう
そして
幸せになってほしいと思う
君がいてくれたから僕の人生はとても
豊かなものになっているんだ
ありがとう。最愛の人だった人へ………
あの時。君に恋をした話 @masato5963
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