1章 第8話 魔力測定試験 その1

朝日がのぼり部屋に光が差し込みその光で僕は目が覚めた。


『うーん。 よく寝れたな。』

僕が背伸びすると


『 ピピ君起きるのが早いんだね。おはよう』


『 リンシアおはよう。僕はいつもこの時間に起きて仕事に行っているからね。そういうリンシアも朝早いんだね。』


『 私のところは、両親が朝は早く起きるものだって言われて育ってきたからね。もう体にこの時間に起きるって染み付いちゃったのかもね。』


『 なるほどね。リンシアの家は育ちが良さそうだね。』


『 そんなことはないよ。社会に出た時に恥ずかしくないよう教えこまれているだけだよ。』


そんなこと話していると


『 うーーん。ふぅよく寝れたぜ!ってもう二人とも起きてんのかよ。俺が1番に起きて2人を起こしてやろうと思ったのによ。』


『 いや、ロイに起こされるとびっくりしそうだから出来ればやめてくれ。。』


『 私も遠慮しておこうかな。』


2人して遠慮すると


『なんだよ。2人ともつれねぇなぁ。 』




その後、スノリアで朝食を食べた僕たち3人はミミと両親に『ありがとうございます 』と伝えると魔力測定試験を受けるべくクリスティアーノ魔術学院に足を向けるのであった。



『 ここからクリスティアーノ魔術学院ってどんぐらいかかるんだろうなぁ?』


『 出来ればそんなに遠くなければいいけど』


『 多分地図を見た感じでは30分かからないと思うよ。』


僕たち3人は歩きながら喋っていると近くで男と女の言い争う声が聞こえてきた。



『 私は、あなたがこのお婆さんにぶつかったから謝ってくださいって言っているんです!何回言ったら分かるんですか!』


『 そうよ、あんたたち謝ることすら出来ないの?』



そこには、雪のように白い髪を肩まで伸ばし、出ているところは出て、引っ込むべきところは引っ込んでいるスタイル抜群の美少女がいた。僕は、あまりの可愛いさに固まってしまっていた。


もう1人の少女も、ルビーのように赤い髪を腰まで伸ばしこちらもナイスバディーの美少女であった。



『 うるせぇな!俺はそこにいるババアとぶつかってねぇって何回も言ってんだろ!証拠でもあんのかよ?』


『私がこの目で見たからそう言っているんです! 』


『 じゃあ、他の奴にも見たやつがいるか聞いてやるよ。おい!今俺とそこにいるババアがぶつかったところ見たやつはいるか?』


すると、周りにいた人たちは、関わりたくないのか誰もそのと男と目を合わそうとはしなかった。


『 ほらみろ。誰も見てねぇじゃねぇか!俺も暇じゃねぇんだ!もういからな!』


そういうと男はこの場を去ろうと背中を向けると


『 ちょっと待ってください!』


美少女は男の腕を掴むと


『 ちっ!お前は1回殴らねぇとわかんねぇみたいだな! 』


すると男は拳を握り腕を振りかぶるとそのままその美少女に向けて拳を向けた


その美少女は反応することが出来ずぎゅっと目を瞑る。がしかし、その拳は美少女当たることは無かった。



『 ん、あれ?私殴られてない?』


それもそのはず、殴られる寸前に僕が男の拳を受け止めたからである。


『こんな可愛い子を殴るなんてどうかしてますよ? 』


僕はそう言い睨むと


『ちっ、もういい行くぞお前ら 』


男は子分と見られる男2人を連れてこの場を去っていった。




『 大丈夫ですか?ケガなどはしていませんか?』


僕はできるだけ笑顔で優しく声をかけるとその美少女は何故か少しだけ顔を赤くしていた。


『 あ、あの、たすけてくれてありがとうございます!あとご迷惑をおかけしてごめんなさい…』


『 あたしからもお礼を言うわ。フィオナをたすけてくれてありがとう。』


美少女2人が揃って頭を下げる。



『 いやいや、顔をあげてよ。僕は謝って欲しいから助けたわけじゃないんだからさ』


『 優しいんですね。では何かお礼をさせて下さい!』


『 いや、本当に大丈夫だよ?僕はフィオナさんの可愛い顔が守れたからそれだけで十分だよ。』


『 か、可愛いだなんて/////っでもそれだと私の気がすみません!なんでもいいんです何かありませんか?』


『ほんとに何もしなくていいのに…でも、ちょっと考えるから待ってね。 』


僕は少し頭を悩ませると



『 うーん。じゃあ、僕たちこれからクリスティアーノ魔術学院に魔力測定試験を受けに行くんだけどそこまで道案内をして貰えないかな?』


『 私たちもちょうどクリスティアーノ魔術学院に魔力測定試験を受けに行く途中だったんです!そんなことで良ければ是非お連れします!イヴもいいよね?』


『 ええ、もちろんいいわよ』


『 よし!それじゃあこれで貸し借りはなしだね。ロイもリンシアもそれで大丈夫?』


『 俺は構わねぇぜ!人が多い方が楽しいしな!』


『 私もそれで構わないよ』




僕たちはクリスティアーノ魔術学院に行く途中互いに自己紹介をした。白髪の美少女の名前がフィオナ・リオンと言い赤髪の美少女をイヴ・スカーレットと言うらしい。この2人を加えた5人でクリスティアーノ魔術学院を目指すのであった。







【あとがき】


超絶久しぶりに投稿しました。2ヶ月くらい間が空いてしまいほんとに申し訳ないと思ってます。

理由としもして僕の学業がなかなかに忙しく最終学年ということもあり今後も忙しいと思われます。

投稿頻度も不定期ですが投稿を辞めるつもりは無いので暖かく待っていただけるとうれしいてす!


ではまた!


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魔法使ったら天才だった件 水銀水 @kouki0817

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