私らしくあってなにが悪い!忖度なしの真剣勝負が眩しい、硬派なストーリー

舞台設定は、乙女ゲームの悪役令嬢を救い出す転生モブの活躍もの。
間口の広い安心仕様です。
天使のような悪役令嬢(予定)のチビッコを、存分に愛する継母のほっこりハートウォームな物語。

して本筋は。
継母は、継母らしく振る舞うべしと、誰が決めた?
私が私らしく生きること。
その背中を愛しい継子にみせること。
それが、次代のハッピーエンドを紡ぐと信じ、困難な道を敢えて行く。
ひとりの「わたし」のストーリー。

言いたくて言えないことの代弁者たるヒロインは、今日も因襲の意味を問い続け。やがて、周囲には理解者や協力者が集い・・・
各章のクライマックスには、胸のすく展開が待っている。

このドキドキを分かち合いたい大河のようなスケール感ある作品です。

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