第八章 関係性を見直す。
前書き
第八章からのスタートの為の紹介と備忘録
※このエピソードは第八章から読み始めたい人と、作者自身の為の備忘録です。
キャラの名前とか、作者自身も間違えたり忘れたりするから。
第八章に全ての人が出て来るとは限りません。登場させた人間の備忘録も兼ねてます。
あと、読むリズムが崩れるので、知ってる人は読み飛ばし推奨。
本編ガン無視のサイドストーリーはこちら。
https://kakuyomu.jp/works/16816700427313563949
【世界観】
乙女ゲームの世界ですが魔法は存在しません。
文明設定は実世界で言うところの、19世紀末前後です。前後10~20年ぐらいは範囲に入ってます。厳密ではありません。車もあります。銃もあります。でも、剣も馬もまだ現役です。文明が手作業から機械工業化しはじめた頃、といった感じ。
貴族も絶対的存在ではなくなり、金持ってる商人の方が実質発言権があったりする。
【第一章~第四章までのあらすじ】
※以下参照
https://kakuyomu.jp/works/16816452218472266922/episodes/16816452220927956450
【第五章のあらすじ】
※以下参照
https://kakuyomu.jp/works/16816452218472266922/episodes/16816452221423296052
【第六章のあらすじ】
※以下参照
https://kakuyomu.jp/works/16816452218472266922/episodes/16816700427368327008
【第七章あらすじ】
実家であるベッサリオン領へ戻ってきた主人公。妹の一人がカラマンリス領の子爵と結婚する事を知る。
ベッサリオンまで主人公を迎えにきたツァニス侯爵と一緒に居たのは、妹の婚約者の子爵と、その子供たちのベネディクトとベルナだった。
なんと、子爵の息子・ベネディクトは主人公の養子となる事が決まっていたのだ。
夫に詰め寄る主人公。
夫と話す時、主人公は離婚を考えている事を夫に伝えた。
ある日、養子の事を知った主人公の祖父が激昂し主人公を追い詰める。
弟妹たちなど子供たちのお陰でなんとか持ち直した主人公だったが、毒を盛られて倒れてしまった。
そこで、カラマンリス侯爵家にまつわる伯爵と子爵の陰謀と、ベネディクトの事を思い出す主人公。
父と前妻が謀殺されたことを知った夫は激昂。子爵に詰め寄る。
すると正体を表した子爵は、主人公の妹とアティを人質に山へと逃げてしまう。
救出へと向かわせてくれない主人公の祖父。なので主人公と弟妹たちは、両親に背中を押されて、コッソリ人質を救いに行き無事奪還。
子爵は捕まり、主人公に失礼ぶっこきまくった祖父は実質引退へと追い込まれた。
黒幕・伯爵家との対決が予想される今後の事を考え、夫は離婚を前向きに検討し始めるのだった。
【キャラ情報】
※主要人物※
セレーネ
本名:セレーネ・キリアキ・カラマンリス(旧姓:ベッサリオン)
主人公。貧乏子沢山のベッサリオン伯爵家長女。バツイチ。瞳の色が
今は結婚して悪役令嬢の継母。馬と温泉と娘をこよなく愛する。
昔熊に襲われた為、身体中に傷がある。傷がちょっと増えた事は秘密。
また「北方の暴れ馬」「カラマンリスのダチュラ」という異名を持ち、再婚前に男装して「セルギオス」という名前で剣術大会荒らしをしてたりする肉体派。
アティを普通の美少女にするべく奮闘中。
昔から引きずっていた、兄に関するトラウマやアレコレが解消された為、ほぼ無双状態になりつつある。
が、今は複雑な状況に追い込まれて悶々とひたすら考える日々を送る。
アティ
本名: アティ・エウラリア・カラマンリス
乙女ゲームでは悪役令嬢。今はまだただの可愛い幼女で侯爵令嬢。
語彙が少ない為口数は多くないが、実は気が強くジビエ料理が好きな肉食系。花や草木も好きだけど、綺麗なナイフとかも好き。最近は猟銃にも興味が。
母が男装して大立ち回りしている事は知らないが、「セルギオス」という影から自分を守ってくれている人がいる事は知っている。
ツァニス侯爵
本名: ツァニス・テオ・カラマンリス
侯爵。アティの父で主人公の夫。
あまり口数は多くなく、不要な事も必要な事も言わないタイプ。黒髪でアティと同じ
主人公が男装して剣術大会を荒らした時の「セルギオス」のファン。
主人公がその「セルギオス」である事や、いまだに男装して大立ち回りしている事を知らない。
妻に恋しちゃって、それを面と向かって直接言っちゃう。彼の行動はゼロか百。
あまり何も言わないのは、口下手というかコミュ下手だという事が若干バレてきた。
侯爵家の乗っ取り計画がある事を知り、どうすればいいのかと日々悶々とする。
サミュエル
カラマンリス侯爵家元執事で、現アティの家庭教師。今は執事代行も行っている。男性。
色々あって、ちょっと女性不信気味だけど、何やら新しい目標を見つけたっぽい。
やっと、セルギオス=セレーネ、という事を知り、なんか、色々ちょっと混乱中。
マギー
アティの子守の一人。子守頭の女性。
元、いいとこのお嬢様で子供が産めない事で離婚歴あり。我慢強くちょっと
主人公の男装を知ってる。
親しくなると毒舌が輝くタイプだが、デレは殆どない。実はワイン好き。水みたいに飲む酒豪。将棋も得意。頭も良く、エリックの母と文通友達。
アティの事以外、マジで本気でどうでもいいと思っているフシあり。
エリック
本名: エリック・スタティス・アンドレウ
乙女ゲームの攻略対象。公爵嫡男。たぶんもう五歳。
乙女ゲームでは正義感が強く短絡的な金髪碧眼の典型的王子キャラ。
主人公が咄嗟についた『アティを守るドラゴン騎士団』という嘘を信じて、日々修行に邁進中。主人公の事を、魔法の力で女性の身体になっている男性だと思っていて『だんちょう』と呼ぶ。
まだ純粋無垢で、良くも悪くも
最近『強さとは』『貴族とは』と考えているっぽい。知恵熱出すなよ。
色々黒歴史となるような中二病的アレコレを蓄積していっている。
イリアス
本名: イリアス・ライサンダー・テオドラキス
乙女ゲームの攻略対象。宰相をしている侯爵家嫡男。たぶんもう十二歳。
乙女ゲームでは虚弱なヤンデレ。主人公の男装を知っている。
恐ろしく頭が良く、平気で嘘もつける演技派。将棋が好き。でも実は手先はさほど器用じゃない。
現在、エリックの世話係。健康な弟が親に溺愛されている為、廃嫡寸前。
将来の夢は、十八歳になったその日に主人公と結婚する事。その為の
ゼノ
本名:ゼノ・スピロス・メルクーリ
乙女ゲームの攻略対象。主人公の元夫の息子で辺境伯の養子になった。たぶんとっくに九歳。弟がいる。褐色の髪に翡翠色の瞳。
乙女ゲームではおおらか系騎士。現在はまだ、年齢の割に小柄でひ弱な少年。
カラマンリス邸に下宿して、主人公から剣技を教わりつつ修行中。
不器用で何をするのも人から遅れるタイプだが、その代わりに努力の天才。
実は手先が器用でカービングや彫り物が趣味。少しずつ自分が出せるようになってきてる。
主人公が男装している事は知らないが、「セルギオス」という主人公の兄がいる事と、セルギオスが色々影から助けてくれている事は知ってる。(本当のセルギオスが死んでる事は知らない)
ニコラ
本名:ニコラオス・パパス
乙女ゲームの中では女の子のサポートキャラと見せかけた、隠れ攻略対象で男の娘。十歳。そろそろ十一歳。
実は解離性同一障害(多重人格)で、ガラの悪いテセウスという人格と、女の子としてのニコラという人格がいる。(※ニコラオスとニコラの人格の境界はまだ曖昧)
父親から身体的虐待、母親から精神的虐待を受けていたため、精神が不安定。
でもファッションセンス抜群で、アンドレウ夫人のお気に入り。
今はカラマンリス邸に引き取られ、使用人教育を受けている。
ニコラはテセウスである時の記憶はないが、テセウスの人格の事は知っている。でも、主人公の男装の事は知らない。テセウスはニコラの時の記憶もあり、主人公の男装の事を知ってる。
ベネディクト
本名: ベネディクト・タナシス・カザウェテス
乙女ゲームでは、カラマンリス侯爵家の養子で悪役令嬢アティの義兄で攻略対象。十三・四歳。茶色と黒が良い具合に混ざったウェービーな髪と、アイスブルーの瞳。
カラマンリス領・ラエルティオス伯爵家の元次男。カラマンリス領・カザウェテス子爵の養子であり、侯爵家乗っ取りの為に養子として入れられる予定だった。
考えないよう教育されてきた為、無気力で自分から行動する事はほぼない。
本当は義理の妹であるベルナを大切にしている。
ベルナ
ベネディクトの義理の妹でカザウェテス子爵の実の娘。四・五歳。
乙女ゲームではライバルから友人となるキャラ。
猫系の顔のツンデレ系少女。ベネディクトが養子である事は知ってるが、感覚的には本当の兄と感じ慕っている。快活で気が強いが、色々察する事もできる実は気遣いさん。
多分結構なブラコン。
レアンドロス伯爵
本名:レアンドロス・キュロス・メルクーリ
別名、獅子伯。愛称はレオ。主人公の元夫の兄で北西辺境伯。鬼強。普段は国境付近に駐在中。
主人公の男装を見破った人。ゼノの養父。褐色の髪に翡翠色の瞳。
女性を軍に登用しようとしたりするぐらい、意外と進歩的な考え方をする。
子供好きだが、妻を出産で子供諸共失っている為、結婚する意志がない。
でも、なんか最近、ちょっと思うところが出て来たみたい??
セルギオス
本名:セルギオス・キリル・ベッサリオン
主人公の亡くなった双子の兄。虚弱の為病死。
今は主人公が男装している時に使う偽名。
主人公はこの名前で剣術大会荒らしを行っていた為、とある界隈では『突然消えた凄腕剣術士』として有名。
※ザ・脇役※
カザウェテス子爵
ベネディクトとベルナの父。カラマンリス領の貴族で、幼少期から洗脳され、ラエルティオス伯爵が侯爵家を乗っ取る計画に加担していた。
ベッサリオンで捕まり、王都で裁かれるのを待つ身。
ロリコン疑惑がとある界隈でまことしやかに囁かれているが、確かに息子と数歳しか違わない女の子と結婚しようとしてる時点でお察し。
ラエルティオス伯爵
カラマンリス侯爵家の乗っ取り計画を企んでる伯爵。
アレクシス
主人公の元婚約者。ベッサリオン領の子爵の元嫡男。廃嫡済み。
メルクーリ北西辺境部隊・森林専門部隊の元軍人で、左足の膝から下が義足。怪我をした事により除隊され、現在はリゾート地で狩猟部管理人の一人として生活してる。狙撃の腕はピカイチ。
主人公と幼馴染である為、主人公が昔やらかしたアレコレを知ってる。
アンドレウ夫人
ファーストネームはコンスタンティナ。主人公に『ティナ』と呼ばれたくて仕方がない。
エリックの母で公爵夫人。ファッションや絵画に目がなく、パトロネスとして色々なところの促進活動に躍起。実は政治的駆け引きも上手。
都会っ子で田舎は苦手。最初、田舎クサイ主人公を微妙な目で見ていたけど、主人公の気質を気に入り色々協力してくれるようになる。主人公の男装も知ってる。
ニコラをそのうちスタイリストやファッションデザイナーにしたいと目論んでる。
ルーカス
アティの護衛。馬と剣の能力を買われて大抜擢された、年若い男爵家三男。主人公(のカッコよさ)に心酔しつつ、アティを守る為に粉骨砕身頑張り中。
ヴラド
ゼノの護衛で壮年の男性。怪我をして現役引退した元軍人。主人公の男装を知ってる。
貴族ではないが獅子伯の腹心だったので、獅子伯とは結構ツーカー。実はこっそり獅子伯と連絡も取りあってる。
クロエ
主人公の侍女。主人公の男装を知ってる。明示されてないが、主人公やマギーたちより少ーし年上。
丁寧な口調と柔和な物腰で笑顔を絶やさないが、ドSくさい。主人公の男装用の服で何の用途か分からないアレコレ用意しているところを見ると……。
厩務員さん
カラマンリス邸の厩務員の老人。主人公の男装を知ってる。
文字の読み書き計算ができないが、仕事の為に自力で工夫して色々やっていた超努力の人。実は結構頭がイイ。ニコラ・テセウスを孫のように可愛がっており、彼らから少しずつ文字を習い始めたところ。
料理長さん
カラマンリス邸の料理長。執事たちから予算だけ与えられ放置されていた為、自力のみで料理部をまとめあげてきた叩き上げの人。荒い態度と口調で勘違いされやすいが、実はマメで細かい部分まで気が回せる人。
メイドたち
年齢や出身が様々なカラマンリス邸のメイドたち。カッコイイ奥様のファン多数。
侯爵家のメイドである為か、基本、仕事ができるタイプが多い。が、まぁ一枚岩ではないので、色んな子がいる。
ダニエラ
本名:ダニエラ・サマセット
今は
乙女ゲームの主人公
ダニエラの娘。三歳。子爵の隠し子ではあるが、父親が誰なのかは実はハッキリしてない。母が町に戻ったので普通の女の子として今は生活している。
大奥様
夫・ツァニスの母。カラマンリス邸に出禁をくらって謹慎中。
レヴァン
本名:レヴァン・ソフォクリス・メルクーリ
主人公の元夫で獅子伯の弟、ゼノの実父。超絶ダメ男。
カラマンリス邸の執事たち
総入れ替え中。
ドリス
元洗濯婦の男爵令嬢。ちょっと頭アレな子。今はいずこに。
※主人公の妹たち&弟※
デルフィナ
四番目の妹。裸馬に乗れる程乗馬が上手く、体術が凄い。結構Sくさい。
バジリア
五番目の妹。ボクっ娘。ナイフの達人でちょっと中二病的。主人公と瓜二つ。
キリシア
六番目の妹。ノンビリした口調だが頭が良く数字に強い。本編には出なかったけれど狙撃が上手い。
カーラ
七番目の末妹。目が大きく可愛らしいが性格は主人公にクリソツ。犬使い。
ヴァシリオス
末弟。愛称はヴァシィ。姉に振り回されつつ愛されて育つ。狙撃は苦手。
他の妹たち
妹①・オフェリア、妹②・メリッサ、妹③・シンシア。
妹①・オフェリアはアレクシスの弟と結婚している。みんなそれぞれ既婚で子持ち。今は婚家で生活している。
※主人公の他の家族※
祖父・ヨルギオス
頑固で意固地、男尊女卑の思想が強く、女性は淑やかでおとなしく従順でいて欲しいタイプ。爵位を息子に譲っても、実質実権を持ったままだったが、隠居生活に追いやられる。さて、大人しくしていられるのか。
父
ベッサリオン伯爵。現当主。幼少期より両親(主人公の祖父母)に頭ごなしの教育を施され、心が弱く存在感が空気。
しかし、実は昔妻に一目惚れし、ガンガン押して恋愛結婚してる。
母
国の東のはずれにある伯爵家出身。言葉が強い苛烈な性格。それは貴族子女としての矜持の裏返しで、実は子供たちのことは大切に思っている。
ベッサリオン領
伯爵家を領主とした地。古くて由緒正しいが何せ貧乏。
貧乏な理由は、領地が北方で狭く険しい山岳森林地帯であり、平地が少なく農作物があまり育たない為。メルクーリ領(国境と接している領地)の隣。
随分昔に権力争いからはじき出された為、政治に巻き込まれる事が殆どなく、慎ましく平和に暮らしている。(っていうか、領民食わしていくだけで精一杯)
ベッサリオン領はあまり外部との接点がない為か、独自の文化を残している。
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