第七章 伝統を見直す。
前書き
第七章からのスタートの為の紹介と備忘録
※このエピソードは第七章から読み始めたい人と、作者自身の為の備忘録です。
キャラの名前とか、作者自身も間違えたり忘れたりするから。未だに主人公の名前間違えるってどうよ。
第七章に全ての人が出て来るとは限りません。登場させた人間の備忘録も兼ねてます。
あと、読むリズムが崩れるので、知ってる人は読み飛ばし推奨。
【世界観】
乙女ゲームの世界ですが魔法は存在しません。
文明設定は実世界で言うところの、19世紀末前後です。前後10~20年ぐらいは範囲に入ってます。厳密ではありません。車もあります。銃もあります。でも、剣も馬もまだ現役です。文明が手作業から機械工業化しはじめた頃、といった感じ。
貴族も絶対的存在ではなくなり、金持ってる商人の方が実質発言権があったりする。
【第一章~第四章までのあらすじ】
※以下参照https://kakuyomu.jp/works/16816452218472266922/episodes/16816452220927956450
【第五章のあらすじ】
※以下参照
https://kakuyomu.jp/works/16816452218472266922/episodes/16816452221423296052
【第六章のあらすじ】
夫たちと別行動をとり、冬のリゾート地に身分を隠して遊びに来た主人公たち。キャッキャウフフと色んな冬の遊びを堪能していたが、ある時失礼千万な男爵ご一行と出会う。
その中に、案内人としていたのが、なんと主人公の元婚約者だった。
元婚約者に色々振り回されつつ、主人公は子供たちと冬の遊びを堪能していたところ、失礼千万の男爵ご一行に猟場外で発砲され、ゼノの護衛さんが怪我を負ってしまう。
ブチ切れる主人公を、上から目線でなんとかなだめようとする男爵ご一行と元婚約者。
そこへ獅子伯が現れてなんとか場が収まる。
憮然としつコテージに戻る主人公の元へ、元婚約者が所属する管理組合の人間たちが現れる。しかしそいつらは、誤射の件を内密にして主人公たちに泣き寝入れと言って来た。やっぱりブチ切れる主人公。
そうこうしているウチに、失礼千万男爵どもが下手こいたせいで、なんと熊が人里に降りてきてしまい、人が被害にあう事態に。
男爵どもが熊を狩ると言い出して勝手に山へ入って行ってしまったので、管理組合の人々や獅子伯はそっちの救助、および熊退治に山へと入っていく。
待っている主人公たちのもとへ、なんと熊がコンニチワ。
主人公、男装しての大立ち回り。なんとか熊を撃退。
主人公は丁度良いからと、子供たちに熊の解体を見せる事によって、自然のバランスとサイクルについてを考えさせるのだった。
【キャラ情報】
※主要人物※
セレーネ
本名:セレーネ・キリアキ・カラマンリス(旧姓:ベッサリオン)
主人公。貧乏子沢山のベッサリオン伯爵家長女。バツイチ。瞳の色が
今は結婚して悪役令嬢の継母。馬と温泉と娘をこよなく愛する。
昔熊に襲われた為、身体中に傷がある。傷がちょっと増えた事は秘密。
また「北方の暴れ馬」という異名を持ち、再婚前に男装して「セルギオス」という名前で剣術大会荒らしをしてたりする肉体派。
アティを普通の美少女にするべく奮闘中。
昔から引きずっていた、兄に関するトラウマやアレコレが解消された為、ほぼ無双状態になりつつある。
が、今は複雑な状況に追い込まれて悶々とひたすら考える日々を送る。
アティ
本名: アティ・エウラリア・カラマンリス
乙女ゲームでは悪役令嬢。今はまだただの可愛い幼女で侯爵令嬢。
語彙が少ない為口数は多くないが、実は気が強くジビエ料理が好きな肉食系。花や草木も好きだけど、綺麗なナイフとかも好き。最近は猟銃にも興味が。
母が男装して大立ち回りしている事は知らないが、「セルギオス」という影から自分を守ってくれている人がいる事は知っている。
ツァニス侯爵
本名: ツァニス・テオ・カラマンリス
侯爵。アティの父で主人公の夫。
あまり口数は多くなく、不要な事も必要な事も言わないタイプ。黒髪でアティと同じ
主人公が男装して剣術大会を荒らした時の「セルギオス」のファン。
主人公がその「セルギオス」である事は知らない。
妻に恋しちゃって、それを面と向かって直接言っちゃう。彼の行動はゼロか百。
あまり何も言わないのは、口下手というかコミュ下手だという事が若干バレてきた。
サミュエル
カラマンリス侯爵家元執事で、現アティの家庭教師。男性。
色々あって、ちょっと女性不信気味だけど、何やら新しい目標を見つけたっぽい。
やっと、セルギオス=セレーネ、という事を知り、なんか、色々ちょっと混乱中。
マギー
アティの子守の一人。子守頭の女性。
元、いいとこのお嬢様で子供が産めない事で離婚歴あり。我慢強くちょっと辛辣。アティが何より大切だったが故、乙女ゲームではアティを共依存に陥らせた悪役だった。
主人公の男装を知ってる。
親しくなると毒舌が輝くタイプだが、デレは殆どない。実はワイン好き。水みたいに飲む酒豪。将棋も得意。頭も良く、エリックの母と文通友達。
アティの事以外、マジで本気でどうでもいいと思っているフシあり。
エリック
本名: エリック・スタティス・アンドレウ
乙女ゲームの攻略対象。公爵嫡男。四歳。たぶんそろそろ五歳。
乙女ゲームでは正義感が強く短絡的な金髪碧眼の典型的王子キャラ。
主人公が咄嗟についた『アティを守るドラゴン騎士団』という嘘を信じて、日々修行に邁進中。主人公の事を男性だと思っていて『だんちょう』と呼ぶ。
まだ純粋無垢で、良くも悪くも
最近『強さとは』『貴族とは』と考えているっぽい。知恵熱出すなよ。
色々黒歴史となるような中二病的アレコレを蓄積していっている。
イリアス
本名: イリアス・ライサンダー・テオドラキス
乙女ゲームの攻略対象。宰相をしている侯爵家嫡男。十一歳。そろそろ十二歳?
乙女ゲームでは虚弱なヤンデレ。主人公の男装を知っている。
恐ろしく頭が良く、平気で嘘もつける演技派。将棋が好き。
現在、エリックの世話係。健康な弟が親に溺愛されている為、廃嫡寸前。
将来の夢は、十八歳になったその日に主人公と結婚する事。その為の
ゼノ
本名:ゼノ・スピロス・メルクーリ
乙女ゲームの攻略対象。主人公の元夫の息子で辺境伯の養子になった。八歳。もしかしたらもう九歳になってるかも。弟がいる。褐色の髪に翡翠色の瞳。
乙女ゲームではおおらか系騎士。現在はまだ、年齢の割に小柄でひ弱な少年。
カラマンリス邸に下宿して、主人公から剣技を教わりつつ修行中。
不器用で何をするのも人から遅れるタイプだが、その代わりに努力の天才。
実は手先が器用で、少しずつ自分が出せるようになってきてる。
主人公の男装の事は知らないが、「セルギオス」という主人公の兄がいる事は知ってる。(本当のセルギオスが死んでる事は知らない)
ニコラ
本名:ニコラオス・パパス
乙女ゲームの中では女の子のサポートキャラと見せかけた、隠れ攻略対象で男の娘。十歳。
実は解離性同一障害(多重人格)で、ガラの悪いテセウスという人格と、女の子としてのニコラという人格がいる。(※ニコラオスとニコラの人格の境界はまだ曖昧)
父親から身体的虐待、母親から精神的虐待を受けていたため、精神が不安定。
でもファッションセンス抜群で、アンドレウ夫人のお気に入り。
今はカラマンリス邸に引き取られ、使用人教育を受けている。
主人公の男装の事はテセウスは知ってる。
レアンドロス伯爵
本名:レアンドロス・キュロス・メルクーリ
別名、獅子伯。愛称はレオ。主人公の元夫の兄で北西辺境伯。鬼強。普段は国境付近に駐在中。
主人公の男装を見破った人。ゼノの養父。褐色の髪に翡翠色の瞳。
女性を軍に登用しようとしたりするぐらい、意外と進歩的な考え方をする。
子供好きだが、妻を出産で子供諸共失っている為、結婚する意志がない。
でも、なんか最近、ちょっと思うところが出て来たみたい??
セルギオス
本名:セルギオス・キリル・ベッサリオン
主人公の亡くなった双子の兄。虚弱の為病死。
今は主人公が男装している時に使う偽名。
主人公はこの名前で剣術大会荒らしを行っていた為、とある界隈では『突然消えた凄腕剣術士』として有名。
※ザ・脇役※
アレクシス
主人公の元婚約者。ベッサリオン領の子爵の元嫡男。廃嫡済み。
メルクーリ北西辺境部隊・森林専門部隊の元軍人で、左足の膝から下が義足。怪我をした事により除隊され、現在はリゾート地で狩猟部管理人の一人として生活してる。狙撃の腕はピカイチ。
主人公と幼馴染である為、主人公が昔やらかしたアレコレを知ってる。
アンドレウ夫人
ファーストネームはコンスタンティナ。主人公に『ティナ』と呼ばれたくて仕方がない。
エリックの母で公爵夫人。ファッションや絵画に目がなく、パトロネスとして色々なところの促進活動に躍起。実は政治的駆け引きも上手。
都会っ子で田舎は苦手。最初、田舎クサイ主人公を微妙な目で見ていたけど、主人公の気質を気に入り色々協力してくれるようになる。主人公の男装も知ってる。
ニコラをそのうちスタイリストやファッションデザイナーにしたいと目論んでる。
ルーカス
アティの護衛。馬と剣の能力を買われて大抜擢された、年若い男爵家三男。主人公(のカッコよさ)に心酔しつつ、アティを守る為に粉骨砕身頑張り中。
ヴラド
ゼノの護衛で壮年の男性。怪我をして現役引退した元軍人。主人公の男装を知ってる。
貴族ではないが獅子伯の腹心だったので、獅子伯とは結構ツーカー。実はこっそり獅子伯と連絡も取りあってる。
クロエ
主人公の侍女。主人公の男装を知ってる。明示されてないが、主人公やマギーたちより少ーし年上。
丁寧な口調と柔和な物腰で笑顔を絶やさないが、ドSくさい。主人公の男装用の服で何の用途か分からないアレコレ用意しているところを見ると……。
厩務員さん
カラマンリス邸の厩務員の老人。主人公の男装を知ってる。
文字の読み書き計算ができないが、仕事の為に自力で工夫して色々やっていた超努力の人。実は結構頭がイイ。ニコラ・テセウスを孫のように可愛がっており、彼らから少しずつ文字を習い始めたところ。
料理長さん
カラマンリス邸の料理長。執事たちから予算だけ与えられ放置されていた為、自力のみで料理部をまとめあげてきた叩き上げの人。荒い態度と口調で勘違いされやすいが、実はマメで細かい部分まで気が回せる人。
メイドたち
年齢や出身が様々なカラマンリス邸のメイドたち。カッコイイ奥様のファン多数。
侯爵家のメイドである為か、基本、仕事ができるタイプが多い。が、まぁ一枚岩ではないので、色んな子がいる。
ダニエラ
本名:ダニエラ・サマセット
今は
乙女ゲームの主人公
ダニエラの娘。三歳。子爵の隠し子ではあるが、父親が誰なのかは実はハッキリしてない。母が町に戻ったので普通の女の子として今は生活している。
大奥様
夫・ツァニスの母。カラマンリス邸に出禁をくらって謹慎中。
レヴァン
本名:レヴァン・ソフォクリス・メルクーリ
主人公の元夫で獅子伯の弟、ゼノの実父。超絶ダメ男。
カラマンリス邸の執事たち
総入れ替え中。
ドリス
元洗濯婦の男爵令嬢。ちょっと頭アレな子。今はいずこに。
主人公の妹たち&弟
裸馬に乗れたり、猿・狼・猪に例えられる程の色々野性味あふれた伯爵令嬢たちと、そんな中で健やかに育つ末の弟。兄弟仲はとても良い。
主人公が何かを回想する時に登場。妹が何人いるのかはまだ未公開。
主人公の他の家族
ベッサリオン伯爵家。主人公の父、母、祖父が健在。
古くて由緒正しいが何せ貧乏。なのに伯爵家大家族。大丈夫か。
貧乏な理由は、領地が北方で狭く険しい山岳森林地帯であり、平地が少なく農作物があまり育たない為。メルクーリ領(国境と接している領地)の隣。
随分昔に権力争いからはじき出された為、政治に巻き込まれる事が殆どなく、慎ましく平和に暮らしている。(っていうか、領民食わしていくだけで精一杯)
ベッサリオン領はあまり外部との接点がない為か、独自の文化を残している。
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