第4話


 石畳に叩きつけられたネスタとマルディーニ。


「武田様。痛いですよ!」


「町長に迷惑でしょ」


「分かりましたから!」


「あの~」


 町長は戸惑いながら言った。


「皆さん、いつまでこの町に滞在するつもりで?」


「そうですね……」


 武田は少し迷って、答える。


「出発します」


「今ですか⁉」


 ネスタが驚いた。


「うん。今。じゃ、行こっか」


 武田は歩き出した。


「ま、待ってください! 食料とか全然調達してないのにー!」


 ネスタとマルディーニが慌てて後を追う。

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別にいいよ。暇だし~平和な時代の勇者指南~ 高井カエル @spex69u1

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