第4話 兄と妹と花と
ある日、アルドは緊急招集を受け、王宮に来ていた。集められているのは、ハンターや冒険者など様々だ。その中にはアレンも含まれていた。
しばらくすると、騎士団長が現れた。
「急な呼び出しで申し訳ないが、緊急事態なのでね。ご容赦願いたい」
騎士団長は淡々と現状報告をしていく。
「諸君らをお呼びしたのは他でもない。最近多発している奇病と、未確認モンスターの関係についてだ。現在、謎の病が近辺で流行している。主な症状としては、咳や全身麻痺、倦怠感などである。この他の症状も存在する可能性があるので、少しでも体調の異常が見られたら報告を怠らないように。また、調査の結果、この病は特定の胞子を吸い込むことによって発症し、肺にその胞子が定着することによって引き起こされるものだということが発覚した」
団長の話を聞いていると、突然肩を叩かれた。振り返ると、そこにはアレンがいた。かなり険しい表情をしている
「……この症状、母や妹と全く同じなんです」
「なんだって⁉」
「父さんが言っていたことはやっぱり嘘じゃなかったんだ……!」
そう話すアレンは、怒りと興奮が混じり合ったような表情であった。
「次に未確認のモンスターについてだが、近隣の森で目撃されたモンスターであり、植物型のモンスターである。騎士団ではこれを『フロウ』と命名した。フロウについては調査が至らない部分も多く、現時点で判明しているのは、肥沃な大地を求め移動するということ、周囲の生命体を吸収し、養分を確保することもあるということなどだ。また、奇病との関係性についてだが、胞子を飛ばし、生命力を低下させることで、より吸収しやすくしていると考えられる。諸君らにはのサンプルの回収、および討伐を依頼したい。依頼の達成者には、それ相応の報酬を出すとお約束しよう」
そこまで話すと、団長はおもむろに銃のようなものを取り出した。
「調査に向かう者には、信号弾の携帯を義務付けるものとする。何があるかわからないモンスターだからな。目撃した際には、この信号弾を打ち上げて、報告をするように。話は異常だ、諸君らの検討を祈る」
騎士団長の話が終わり、報酬に心を躍らせるもの、未知の脅威にすくみ上るもの、まだ見ぬモンスターへの興味を募らせるものなど様々であったが、アレンの姿は見当たらないのであった。出口で信号弾を配っている騎士に話を聞くと、アレンは話が終わる前に外へと出ていったそうだ。
「もし、彼と合流することがあれば、これを渡してくれ」
そう言って、信号弾を手渡された。
(これを持っていかなかったなら、今フロウと戦っても誰も助けに行けないってことか……!)
アルドは慌てて城を飛び出したのであった。
アレンが通ったであろう道には、倒されたゴブリンや狼などの様々なモンスターが倒れていた。
(きっとアレンはこの先だ……)
慎重に歩みを進めていくアルド。すると、いきなり草むらの中に引きずり込まれた。アルドを引っ張ったのはアレンであった。胞子対策だと思われるスカーフを口元に巻いている。
「アルドさん、ここから先に向かうのであれば、これをしておいた方がいいですよ」
そう言って、もう一つのスカーフを取り出した。アルドは言われるがまま、口元にスカーフを巻く。
「あそこにいるのが、件のモンスターだと思います」
そう言って指さした先には、巨大な花が咲いていた。遠目から見ると、ただの花のようにしか見えない。
「近づいて行ってみましょう」
アレンにそう言われ、花に忍び寄っていく二人。その全容が見える距離にまで近づくと、突然アレンが叫んだ。
「父さん!」
なんと、フロウの根の一部にアレンの父親の鎧が取り込まれていたのであった。アレンは、鎧の元へとまっすぐに駆け寄っていく。アルドは慌てて信号弾を一つ打ち上げた。アレンの方を向くと、フロウの根がアレンのすぐ足元まで迫ってきているのが見えた。
それを迎え撃つかのように、フロウの根がアレンへと近づいていた。
「アレン!」
慌てて駆け寄り、アレンを突き飛ばした。間一髪攻撃を躱したが、フロウは地中へと逃げて行ってしまった。
「ちくしょう!」
アレンは怒りに任せて地面を叩く。
「どうしてですか、アルドさん! 父さんの手掛かりが掴めたかもしれなかったのに!」
アレンの怒りは収まらないようだ。今にもアルドに掴みかかりそうな勢いだ。
「でも、あのままだと攻撃が直撃していたんだぞ⁉」
「それでも構わない!」
アレンがそう答えた瞬間――
アルドはアレンの頬を叩いた。そのまま、胸倉を掴む。
「いい加減にしろ!」
「お前がいなくなったら、マリアはどうなる! あの子を一人にさせる気か!」
アルドの言葉で我に返ったアレン。
「……ごめんなさい、熱くなりすぎました。恐らく父さんは、誰よりも早く、あの病気がフロウの胞子によるものだと気づいていたのでしょう。それで、一人で乗り込んであんなことに……」
アレンは悔しそうに唇を噛む。
「……フロウの逃げた先に心当たりがある」
アレンの顔色が変わる。
「本当ですか?」
「ああ。この前、オレが花を採ってきたことがあっただろ? あの花は肥沃な大地にしか咲かない花らしい。ここらへんだと、あそこにしか咲いてなかった。それに、昔はあの花が奇病の原因だと思われていたくらいだ。きっと、奴はそこにいる」
「なるほど……それで、それはどこにあるんですか?」
「ここを北に行ったところだ。狼の縄張りにもなっているから、十分警戒をするんだぞ」
「わかりました」
アルドとアレンは北へと向かって行った。
「そろそろ、狼の縄張りに入るぞ」
「はい」
注意深く進んでいく二人であったが、狼どころか鳥一匹も見かけない。森は、不気味なほど静かであった。
「おかしいな……静かすぎる」
二人の不安は増すばかりであった。
「そろそろ、目的地に着くぞ」
アルドが後ろを振り返り、アレンの様子を見ると、固まって動かなくなっている。その顔は恐怖で塗りつぶされていた。
「あ、アルドさん……あ、あれ……」
アレンが指さした方を見ると、フロウが周囲の養分を吸収し、成長している真っ最中であり、先ほどより一回りも大きくなっていた。また、根を足のように動かし、自由に動き回っている。花弁は口のように開閉を繰り返し、近くに転がっている狼やゴブリンの死体を呑み込んでいる。ゴブリンが身にまとっているぼろ切れを丁寧にはがしているところを見ると、ある程度の知識は有しているのだろう。また、口の上には目のようなものも見える。
「こ、これは……」
二人が唖然としていると、フロウの方はこちらの気配に気づいたようである。
腕を大きく振り上げると、アルドたち目掛けて振り下ろした。轟音が周囲に響き渡る。二人はなんとか躱すことができていた。
「アルドさん! 挟み撃ちです!」
「わかった!」
アレンの掛け声で一斉に飛び掛かる二人。激しい攻撃を躱しながら距離を詰めていく。
「今だ!」
腕を振り下ろした一瞬を見計らい、アレンは腕を駆け上っていく。
「くらえ!」
渾身の一撃を目に叩き込もうとするアレン。
しかし、フロウは花弁を閉じ、アレンの一撃を防いだ。
そして、アレンを振り落とし、腕で弾き飛ばした。飛ばされたアレンは木に体を強く打ち付けてしまった。
「アレン!」
アルドはアレンの元へ向かおうとしたが、そうはさせまいとフロウの攻撃がより激しくなる。
薄れゆく意識の中、アレンは自問自答を繰り返していた。
(もう、動けないや……)
(そもそも、僕なんかがハンターになんてなれっこなかったんだよ……)
(父さんやアルドさんに憧れて、マリアの反対を押し切ってまでハンターになったのに……何もできないまま終わるのか……)
(……嫌だ。また、何もできないだなんて、そんなの嫌だ!)
アレンは気力で立ち上がり、けたたましい叫び声を上げた。
「うおおおおおおぉぉぉ!」
アレンの叫び声にフロウが一瞬ひるむ。この一瞬の隙を突き、アルドはエックス斬りを放つ。足を切りつけられ、よろめくフロウ。
「アレン今だ!」
「うおおおおおおおおぉぉぉ!」
フロウに詰め寄り、渾身の一撃を放つアレン。
「これは! 父さんの分!」
足を切りつけ、フロウが体勢を崩した一瞬の隙にフロウの体を駆け上がっていくアレン。
「これは! 母さんの分!」
アレンを払い落とそうとした腕を切り落とし、さらに駆け上がっていく。
「これは! マリアの分!」
花弁を切り落とし、目をむき出しにする。
「そしてこれが! 僕の分だぁぁぁ!」
目に剣を突き立てると、耳をつんざくような悲鳴を上げ、フロウは倒れた。
「アルドさん!」
「ああ!」
アルドは一気に距離を詰めると、ファイアスラッシュを叩きこむ。炎は燃え広がり、のたうち回るフロウであったが、やがて動かなくなった。
「やったな、アレン!」
アレンの元に駆け寄るアルドであったが、アレンは一点を見つめ動かない。その視線の先には、フロウの体の中で微かに動くものがあった。
「まさか……」
動くところに駆け寄り、剣で切り開いた。そこには、わずかながらまだ息のある、アレンの父親がいた。
「父さん!」
父親をアレンが抱き起した。
「あ……アレン……か……?」
「そうだよ、父さん!」
「あ……あの……花の……怪物は……?」
「僕が倒したよ、父さん。だから大丈夫、大丈夫だよ父さん」
アレンは涙ぐみながら父親に語り掛ける。
「そう……か……」
「……マリアは……元気か……?」
「……うん、元気だよ」
「よかっ……た……」
「ごめ……んな……」
「大丈夫、大丈夫だから父さん。もう喋らなくていいから……」
「どうせ……俺は……もう……長くは……ない……」
「そんな……嫌だ、嫌だよ父さん!」
「ア、 アレン……」
「お前は……大切なものを……見失うなよ……」
「寂しい思いを……させてごめん……な……」
「お前たちは……俺の……自慢の……息子だ……」
そう言うと、アレンの父親の体から力が抜けていった。その顔は穏やかな笑みを浮かべていた。
アレンは声を押し殺して泣いていたが、やがて涙をぬぐいながら立ち上がった。
「……父さんの埋葬をさせてください」
「わかった」
遺体を埋め、その上に父親の鎧を置いただけの簡素なお墓の前で手を合わせる二人。
「今度はマリアと来るからね……父さん……」
ちょうどそのころ、騎士たちが駆け付けてきた。
「こ、これがフロウか……」
「君たち、王宮に向かいなさい。会敵した者のための部屋を王宮に用意したから、そこに行くように。解析結果と報酬については、そこで伝えることにするよ」
身体検査を受けた二人が王宮で待っていると、学者のような男が部屋へと入ってきた。
「君たちが、フロウを撃破した二人かな?」
「そうです」
「そうか……私からもお礼を言わせてもらうよ。ありがとう」
「さて、調べて色々分かったことがある。が、その前に二人の質問に答えようかと思うんだが、何かあるかい?」
「あの、僕から一つ」
「なんだい?」
「奇病は治るのでしょうか?」
「ああ、それなら完治させることができるよ。そもそも、胞子自体には強い生存能力がなかったからね。だから、元々抵抗力がある人は感染リスクが少なかったのさ。現時点で症状に悩まされている人も、今開発されている薬で、元通りの生活が送れるようになるだろうね。もし、君が必要なら手始めに渡すことを約束するよ」
「よかった……」
アレンはとても安心した表情を見せた。
「他にも珍しいことが判明してね。例えば、消火液だと考えられていたものは、実は培養液に近いものだと判明したのさ。あの巨体での移動には多くのエネルギーを消費するため、取り込んだ生き物をあえて生かしておいて、反永続的にそこから吸収しようとしていたようだね。これを使った肥料の作成とかの発案がされたよ」
(アレンのお父さんが生きていたのもこれのおかげか……)
アルドは一度、アレンの方を見る。表情から察するに、同じことを考えているようだ。
「さて、フロウについてはいこれ位にして、報酬についてだね。一応、これだけのものを用意させてもらったけど」
男はそう言うと、書類に書かれた金額を見せてきた。そこには、今までに見たことのないような額が記載してあった。
「報酬は山分けってことでいいのかな?」
男が二人の顔を交互に見る。アルドがゆっくり口を開く。
「オレは辞退するよ」
アレンと男は驚いたように同時にこっちを見た。
「実は、十年前にすでにフロウに気付いていた人がいたんだ。隣のアレンはその人の息子だ。だから、二人が倒したようなものさ。オレにこれを受け取る権利はない」
「ちょっと待ってくださ――」
何か言いかけたアレンを止める。
「いいんだ。これだけあれば、マリアと二人で幸せに暮らすことができるだろ?」
アレンは何も言わなかった。
男は何かを察したように、
「わかった、そのように手配しておくよ」
と言った。
「話すことは話したから、私はここで失礼するよ。薬もそろそろ完成するだろうから、もうちょっとだけ待っていて欲しいな。あと、身体検査にも異状は見られなかったから、安心してね」
と言い残し、男は出ていった。
薬を受け散った二人は、急いでマリアの元へと向かった。ベッドの上でうなされているマリアに薬を飲ませると先ほどとは違った、落ち着いた表情で寝息を立て始めた。
「効いたようですね……」
「そうだな」
二人は静かにマリアの寝顔を見ていた。
「本当に、ありがとうございます」
アレンが呟く。
「いいんだ」
「……僕、やっぱりハンターやめようと思います」
突然の言葉に、アルドは驚いた。アレンは続けた。
「父さんの言葉がずっと響いているんです。大切なものを見失うな……きっと、僕が父さんのことに縛られてしまっていることに気付いていたんでしょうね。マリアにもずいぶんつらい思いをさせてきてしまいましたし」
「そうか……もう一緒に戦えないと考えると、寂しくなるな」
「そうですね。……僕がハンターをやめても、友達でいてくれますか」
「もちろんだよ」
「……ありがとうございます」
二人は固い握手を交わした。その時、マリアが目を覚ました。
「ん……お兄ちゃんとアルドさん……?」
「マリア!」
喜びの余り、マリアを抱きしめるアレン。マリアはまだ状況が呑み込めず、目をぱちぱちとさせている。
「もう、病気に苦しまれることはないんだ、治ったんだよ!」
アレンのその言葉に、ようやく状況が呑み込めたマリアは、ぽろぽろと涙を流し始めた。アレンはそのまま、病気の原因やそれと戦ったこと、お父さんのことを話した。
「そうなんだ……お父さんが……」
まだ赤い目をこすりながら、マリアが尋ねる。
「ああ、僕たちを愛しているってさ」
「そっか……私も、会いたかったなあ……」
マリアは目を閉じ、父親に思いを馳せる。
「それと、マリア。僕はハンターやめることにしたんだ」
マリアは驚いた様子でアレンを見る。
「でも、ハンターはお兄ちゃんがやりたかった仕事なんじゃ……」
「いいんだ。お父さんの最期を見届けられたし、もう思い残すことはないんだ。お父さんにも、大切なものを見失うなって言われてね。今、僕の大切なものはマリアとの時間なんだ。これからは、マリアと二人で生きていくよ」
「さてと、オレはそろそろ行くよ」
アルドが立ち上がると、一度は引き留めようとしたアレンであったが、
「そうですか……また遊びに来てくださいね」
とだけ言うと、マリアと二人で玄関まで見送りに行った。
「色々片付いたら、手紙を送ります」
「ありがとうね、アルドさん」
「ああ、またな」
別れの言葉を交わし去っていくアルドの背中を、二人はずっと見送っていた。
しばらく後に、アレンからアルド宛てに手紙が届いた。
“アルドさん、お久しぶりです。あの後、マリアの病も完治し、新しい仕事も見つかりました。今度、お時間があるときに遊びに来てください。お待ちしております。それでは。“
手紙を片手に、アレンたちの家へ向かうアルド。アレンの家は、花屋となっていた。外を眺めていると、少女が話しかけてきた。
「あのー、もしかしてアルドさん……?」
「そうだけど……君は、マリア?」
「うん! 今お兄ちゃん呼んでくるね!」
そう言って、マリアは走っていった。
(マリアが元気そうでよかった……)
そんなことを考えていると、
「アルドさん! 来てくれたんですね!」
声のする方を見ると、アレンが立っていた。
「積もる話もありますし、こちらへどうぞ」
と言って、店内へと案内するアレン。
「花屋を始めたんだな」
「ええ、花好きのマリアにはちょうどいいかなと思いまして」
店内には色とりどりの花が並んでおり、中にはあの白い花もあった。
「ああ、あの花ですか。色々な場所を探し歩いて、ようやく見つけたんですよ。今は、ここで育てることに成功しています」
「こっちです」
一通り店内を案内すると、家の中へと案内された。小屋となっていた部分が花屋として利用されており、家はそのままになっているようだ。家の中も変わりはない。
かつて一緒に食事を取った机の上には、かつてアルドが採ってきた花と同じものが飾られていた。
アレンは席に着くと、マリアにお茶を持ってくるように言った。アルドも同じように座ると、アレンが話し始めた。
「あの時の報酬は、花屋の資本金として使って、残りは寄付しました」
「そうだったのか」
「ええ、今は二人で花屋をやってます。ああ見えて、マリアは看板娘なんですよ」
「ちょっと! ああ見えてって、どういうことよ!」
台所からマリアの声が聞こえる。二人とも、とても幸せそうだ。
そうこうしている内に、マリアがお茶とケーキを持ってきた。アルドの前にティーカップとケーキを置くと、アレンの隣の席に座った。紅茶のいい香りが鼻先に漂ってくる。
「いい匂いでしょう、この花を使ったハーブティーなんですよ。この店の人気商品なんです。ケーキも自家製で、この花を練り込んであるんです」
机の上の花を指さしながら、アレンが話していると、
「私が考えたんだよ!」
と、アリスが自慢げに話す。紅茶を一口飲むと、花の香りが鼻へと抜ける。
「美味しいよ」
アルドの言葉に、二人ともよかったと顔を見合わせて笑っている。
「よかったです。この花は、僕らにとって特別な花ですから」
三人でしばらくその花を見つめていた。
しばらく談笑を楽しんだ後、アルドが帰ろうとすると、二人が見送りに来た。
「もっと居てもいいのに」
「アルドさんにも仕事があるんだから仕方ないだろ」
もっと居て欲しいとブーブー言うマリアを、アレンがなだめていた。
「また来るよ」
「はい、お待ちしております」
「あ、アルドさん!」
マリアが駆け寄ってくると、自分のペンダントを差し出してきた。
「これ、お父さんからの贈り物なんじゃ……」
「そうだけど、いいの。それがなくたって、お父さんが私の中からいなくなるわけじゃないからね。……私もいい加減前に進まなきゃ。いつまでもお父さんやお兄ちゃんに守って貰うわけにはいかないよ」
「……ありがとう、大切にするよ」
「うん! じゃあね、アルドさん!」
三人を同じ花の香りが包んでいた。
兄と妹と花と エーイチ @A1Low
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