サラダバー

棒高跳びの棒を野菜にする条約が可決されたので、各国はそれに適した野菜の開発に血道を上げることになった。日本はゴボウの品種改良を重ねた。太すぎてもハンドリングが難しい。つかみやすい太さでなければならないし、それなりの強度が必要だ。弾性率を高めるにはどうするか。山芋と掛け合わせてはどうだ。いや、こんにゃく芋と掛け合わせた方が性能が上がる。アメリカはキュウリを鍛え始めた。弱そうに思えたが、秘伝のビネガーを使うことで強靭なピクルスになった。中国は人参を育てた。ロシアはエリンギを強化した。

高跳びのバーは野菜ではなくてドレッシングが発射されていた。バーを越えられないと、体中がドレッシングだらけになる。おいしくなるので、失敗した時の棒の方がスタッフには人気だった。

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15分で書いたやつ みよしじゅんいち @nosiika

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