サラダバー
棒高跳びの棒を野菜にする条約が可決されたので、各国はそれに適した野菜の開発に血道を上げることになった。日本はゴボウの品種改良を重ねた。太すぎてもハンドリングが難しい。つかみやすい太さでなければならないし、それなりの強度が必要だ。弾性率を高めるにはどうするか。山芋と掛け合わせてはどうだ。いや、こんにゃく芋と掛け合わせた方が性能が上がる。アメリカはキュウリを鍛え始めた。弱そうに思えたが、秘伝のビネガーを使うことで強靭なピクルスになった。中国は人参を育てた。ロシアはエリンギを強化した。
高跳びのバーは野菜ではなくてドレッシングが発射されていた。バーを越えられないと、体中がドレッシングだらけになる。おいしくなるので、失敗した時の棒の方がスタッフには人気だった。
15分で書いたやつ みよしじゅんいち @nosiika
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。15分で書いたやつの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
いつかの日記/みよしじゅんいち
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます