お母さんは何でもしてくれると思っていた

毎日3食の手作りご飯

掃除機、食洗機、洗濯機

荒れたカサカサの手がどれだけ痛むのかも知らずに


お母さんは何をしても許してくれると思っていた

リビングに置きっぱなしの教科書や

脱ぎ散らかした靴下も

目の下のクマがどれだけの疲労を物語っているのかも知らずに


友達が妊娠したと風の便りで聞いた時

彼女がお母さんになるんだと知った時

わたしのお母さんもわたしと同じただの女の子だったと知った時

自分の罪の重さを知った


お母さんはわたしと同じ

ただの1人の女の子だった

誰かの娘で、誰かの姉で、

誰かにとっては一生守ることを誓う

ただの1人の女の子だった



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花宮優 @hana_yuu

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