第16話 勉強会1

さて私は家に帰ってからすぐに彼によって机に向かわないといけなくなってしまった。帰ってすぐにしなくてもいいのにね。

「ねえ、勉強はあとからしたいのですがなんですぐにすることになっているのてすか。説明を求めます」

「いやお前絶対逃げたいだけだよな。そんなのは許さない。今から三時間はやってもらう。分かったな」

「そんなの絶対に嫌ですー。というわけで逃げさせていただきます」

私は机から逃げようとしたのに思うように体が動かない。あれこれ本当に私の体だっけと思ってしまう。

「あなた一体何をした。体が全然動かないのだけど」

「そうなると思ってお前の体の自由を奪わせてもらった。早く自由になりたいのなら勉強しろ、こっちだってこれするのつかれるんだよ」

「だったら今すぐやめたらいいでしょう。はーもう覚悟を決めるしかないのね」

こうなったらやけだ。とにかく勉強して自由になってやる。

こうして私は机に向かうのでした。

三十分後、やっぱりそう簡単には集中力は持たなかったようです。あーもう嫌自由をください。少しだけ休憩したいな。

「ねえ、少し休憩してもいいかしら」

「ダメに決まってるだろ。お前危機感ないけど、赤点取ったらもっと自由がなくなるぞ。お前はそれでもいいのか」

「そんなの嫌に決まってるでしょ。もう死ぬ気でやってやるわよ」

こうして死ぬ気でやっていて思ったことがある。それは彼が本当に勉強ができることだ。いやーまさかこんなにできるとは思ってなかった。

更に教えるのがとてもうまい。すごく簡単なやり方を教えてくれる。

これならもっと頑張れそうだ。しかし、なにか忘れている気がするけどなんだろう。だけど今は気にしている暇はないだろう。

そして、いつの間にかに三時間経っていたのでした。

「はーやっと終わったわ。でもなんか忘れている気がするのだけど何かしら」

「いや勉強は終わったけどまだすることがあるぞ」

「それって何かしら自由になったのではないかしら」

「いや小説を今から書いてもらうぞ。ほらまた机に向かってくれるかな」

嘘でしょ。まだ終わらないっていうの。でもこれに関しては仕方がない。精一杯頑張ることにしよう。

こうして私はまた机に向かうのでした。そうして終わったのは日にちをまたいで二時になっていたことを彼女はまだ知らないのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私と心臓 神無木夕 @mari2005

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ